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アクアリウムをやってみようと思う人がまず最初に立ちはだかる壁。
初期投資とランニングコスト(維持費)についての記事です。

ここでは詳しい話は割愛し、今から始めようと思う初心者さんのための参考用としての記事となります。

実際に水槽を設置するところからの流れを知りたい場合は以下の記事を御覧ください。
水槽の設置から熱帯魚・水草選び、水草の植え方、熱帯魚の入れ方など立ち上げに必要な知識と一連の流れを写真付きでまとめたページです。

写真で解説!初心者向けアクアリウム(水草・熱帯魚水槽)の始め方・立ち上げ方法

さて、育てる生体や、水槽サイズによりまちまちですので、
以下の条件で記述します。

・淡水
・60cm水槽
・小型熱帯魚20匹程度
・水草をきれいに育成可能な環境(前景草が地面を覆えるレベル)

上記条件を前提とします。
もちろん、水槽のサイズが小さい場合はもっと安くなりますし、特に、水草を「枯らさないレベルで育成するだけ」なら費用は格段に下がります
照明やCO2添加が不要な水草だけの水槽であれば、高い照明とCO2添加器が不要になるので結構費用が落とせます。コンテストレベルの水槽やショップの水槽くらい綺麗に水草を茂らせるとなると値段が上がっちゃいます。

では具体的に見て行きましょう!

淡水水草アクアリウムに必要な道具一覧と初期費用(60cm水槽の場合)

道具名 説明 金額
水槽 透明度が高く、水がクリアに見えるガラス水槽が主流です。30cm/45cm/60cm/90cmなど横幅で大きさを表します。
●水槽の選び方
2000円〜
水槽台 60cm水槽だと80kg程度となり、一般的な家具では重みに耐え切れませんので、専用の台を購入しましょう。台の下にフィルター等、設備も収納できるので見栄えもすっきりします
水槽台の選び方
7000円〜
水槽マット ガラス水槽は固い面に置くと割れるおそれがあるので、下にマットを引きます。 1000円〜
照明 お金を奮発するならこれ。蛍光灯、LED、メタルハライドランプ(メタハラ)があります。メタハラはお高いので、蛍光灯か、LEDを買えばOK。ただ、LEDは水草育成に向かないものもあるのでネットで信頼できるものを買ってください。光量は多いほうがいいので、蛍光灯なら2灯×2を最初に買っておくと水草をきれいに育成可能かと思います。
●照明の選び方
蛍光灯:4000円〜 LED:4000円〜
ろ過装置 外部フィルター・外掛けフィルター・底面式フィルター・上部フィルター等ありますが、水草水槽では、
60cm以上●外部フィルター
45cm以下●外部フィルターor外掛けフィルター
という考えで問題ありません
フィルター全種類掲載。各フィルターの特徴。
外部フィルターの選び方
7000円〜
ろ材 ろ過装置の中に入れるフィルターです。物理濾過(フィルターによる濾過)と生物濾過(バクテリアによる濾過)の役割を担います。
おすすめのろ材とろ材の順番
2000円〜
CO2強制添加器 水草を「綺麗に」育てたければ必須です。光合成の際に使うCO2を水中に添加する装置です。
●CO2強制添加器の選び方
10,000円〜
電磁弁 CO2添加器を時間でON/OFFするための電源みたいなものです。 4,000円〜
クーラー(冷却ファン)
ヒーター
水温を調整する器具。夏はクーラー(冷却ファン)、冬はヒーターが必要
クーラー・冷却ファンの選び方
ヒーターとサーモスタットの選び方
それぞれ2000円〜
電源タイマー 時間で電源をON/OFFするための電源プラグです。毎日スイッチで照明のON/OFFは無理があるので必須です 2,000円〜
底床(ソイル、砂) 水草を植えるための土です。底床にも様々ありますので詳しくは以下のリンクを参考にしてください。
●底床の選び方
ノーマルタイプ9L:2800円 / パウダータイプ9L / 5,500円
水質調整剤 水道水の有害物質(塩素や重金属等)を無害化する液体です。 500円〜
エアレーション 通称ぶくぶく。水槽を泡でぶくぶくさせ、水中に酸素を取り込むための装置です。 500円〜
トリミングバサミ
ピンセット
長い柄のものが便利です。 2つで2000円〜
水温計 四季がある日本では、季節により水温が大幅に変わりますので、常に図れるようにしておきます。 1000円〜
水質測定キット 水質(アンモニア、亜硝酸、硝酸、ph、硬度等)を測定するキットです。立ち上げ時は特に必要です。
代表的な水質測定キットの商品と各項目の説明
1000円〜
プロホース 水槽から水を汲み上げ、バケツに移す道具です。灯油ポンプといえばわかりやすいかも。
水換えの方法
1000円〜
バケツ 水換えや、熱帯魚の緊急避難用など、必需品です。2つ以上もっておきましょう。 100円〜
コケ取り道具 100均に売っている激落ちくん風のスポンジが便利ですが、苔がおちればOKです。(洗剤を使っていないもの) 100円〜
魚の餌 熱帯魚用の餌には、底に沈むタイプや、水に浮くタイプなど様々あります。飼っている熱帯魚に合わせて選びましょう
熱帯魚の餌の選び方
300円〜
熱帯魚・エビ メジャーな魚であれば、流通数も多く、アクアリウムショップでお安めで売っています。
初心者向きの熱帯魚
おすすめなコケ取り生体
おすすめな群泳する熱帯魚
熱帯魚によりますがだいたい3000円あれば60cm水槽をいっぱいにできます
水草 レイアウト次第です。意外とお金がかかります。最初からすべて揃えるよりは、育てて増やしたほうが安くつきます。
初心者にオススメな水草一覧
水草によりますがだいたい3000円〜
バックスクリーン 水槽の背景に貼り付けるシートです。黒、白、青など様々な色があり、背景色を変えるだけで印象がグッと引き締まります 500円〜
合計 ¥62,800〜
※照明は蛍光灯2灯5000円×2として計算。
あくまでも目安です。水草を育てない場合はCO2添加器は不要ですし、逆に高光量を必要とする水草を育てる場合はスペックの高い照明が必要になります。

合計は62,800円

ざっとこれだけそろえれば水草をしっかり育てられるアクアリウムを始められます。
もちろん、最初は安いもので始める、とかとりあえず水草はいいから熱帯魚だけ育てる、ということなら費用はもっと安くなります。

カメラなら一眼レフのエントリーモデル1つ分、スノーボードなら板とウェア分くらいですので、他の趣味とそこまで初期投資は変わらない感じですかね。

お財布と相談しながら決めてください。

もっとグレードの高い設備を求める場合や、デザイン性の高い器具を求める場合はより高くなります。

水槽一式セットで売っている場合もありますので、そういったものは比較的安価に入手できます。
まずはそれを買ってから足りないものを買っていく、で全然問題ないかと思います。
ただ、セットの場合あまり製品を選べませんので、やっぱりいらなかったってならないためにも
各商品の選び方をしらべてから買いに行ってくださいね!

※照明に関しては、蛍光灯2灯×2の想定です。ただ、商品によっては光量が足りない!などありますので、商品の評判をみつつ、店員さんにアドバイスもらいつつ決めてください。
照明は水槽を立ち上げた後でも取り替えられますので、お金に余裕ができたらぜひもうちょっとお高めのものをという流れでも問題ないかと思います

ランニングコスト(維持費用)

生体の餌代、フィルターや照明の電気代等、維持に必要な費用が発生します。
具体的に、どのような費用が毎月かかるのか試算してみます。

生体(熱帯魚)にかかる費用

犬やねこに比べればほぼかからないといってもいいくらいです。
病院に連れて行くこともありませんし、餌も膨大に必要になるわけではありません(大型魚は別ですが。。)。

例えば、チャームのひかりクレスト カラシン 100gで500円程度です。
100gもあれば4,5ヶ月はもちますので、5ヶ月で1パックとし、500 ÷ 5 = 100円/月。

100円/月

水草にかかる費用

立ち上げから数ヶ月程度は養分も豊富にある状態ですので必要ないケースもありますが、水槽内の栄養は基本的にはだんだん薄まっていきます。そうなると水草も育ちにくいので肥料を追加(追肥)します。これには固形の「土に埋めるタイプ」と液体の「水に混ぜるタイプ」があります。

例えば、adaのグリーンブライティ STEP1 250mlで1500円程度です。(ADAはちょっとお高めですのでもっと安いものもあります)
1ヶ月では使いきらないので、3ヶ月で1500円とし、 1500円 ÷ 3ヶ月 = 500円/月

500円/月

月々の電気代

ここが一番気になるところでしょうか?

電気を消耗するのは

  • 外部フィルター(1日中つけっぱなし)
  • 照明(1日8時間程度点灯)
  • エアレーション(不要な場合もあり)
  • クーラー/冷却ファン(夏季のみ)
  • ヒーター(冬期のみ)

の5つです。

※1Kw = 20円として計算します

外部フィルター

使用器具 : エーハイム2213
使用時間 : 24時間
5W ÷ 1000 × 20円 × 24h × 30日 = 72円/月

照明

●蛍光灯の場合

使用器具 : 18W蛍光灯2灯 × 2 (つまり18W蛍光管4本)
使用時間 : 8時間
18W × 4 ÷ 1000 × 20円 × 8h × 30日 = 345円/月

●LEDの場合

使用器具 : ADAアクアスカイ602(消費電力は60W)
使用時間 : 8時間
60W ÷ 1000 × 20円 × 8h × 30日 = 288円/月

エアレーション

使用器具 : 水心 SSPP-3S
使用時間 : 夜間のみ(8時間)
3W ÷ 1000 × 20円 × 8h × 30日 = 14.4円/月

冷却ファン

使用器具 : テトラ 25℃クールファン CFT-60
使用時間 : 水温が高い時のみ(12時間)
4W ÷ 1000 × 20円 × 12h × 30日 = 28.8円/月

ヒーター

使用器具 : テトラ IC サーモヒーター 150W
使用時間 : 水温が低い時のみ(12時間)
150W ÷ 1000 × 20円 × 12h × 30日 = 1080円/月

ランニングコストまとめ

器具名 電気代/月
100円
栄養剤/追肥 500円
外部フィルター 72円
照明 蛍光灯 345円
LED 288円
エアレーション 72円
冷却ファン※夏季のみ 29円
ヒーター※冬期のみ 1080円
合計 通常時(春、秋) 1289円
1318円
2,369円

※算出条件によって金額は変動しますのであくまでも目安としてください。

どうでしたか?
思っていたほど高いわけではない、という感じでしょうか。

ただ、冬場はヒーターがある分、コストが上がりますね。。。

まぁアクアリウムをやっていると、次から次と水草や生体や器具がほしくなるので、
むしろそっちのほうが個人的にはお金がかかってます。。

あー、テクニカほしい。。

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