ネオンテトラの飼育方法・水槽立ち上げ方法まとめ - 製品選び・寿命・体長・繁殖・水温・代表的な種類など

ネオンテトラの飼育方法・適正水温・種類・混泳・繁殖・寿命・水草相性やネオンテトラ水槽の立ち上げ方、水槽・ろ過フィルターなどの必要な製品の選び方と費用などをまとめています。

  • 総合
    A
    安価に購入可能で、体も丈夫なことから初心者向けによく紹介される種類です。体色も鮮やかで、群泳する習性から、水草水槽のような見栄えを重要視する水槽での飼育が多いです。また、海外に生息する熱帯魚の中ではグッピーに次ぐ知名度を持ちます。
  • 管理しやすさ
    A
    毎日のエサやりと、水量の3分の1程度の水換えを週に1回行ってください。他の熱帯魚に比べ、特に手間がかかるようなことはありません。
  • 初期・維持費用
    A
    ネオンテトラ水槽は、一般的な熱帯魚飼育に必要な製品で始めることが可能ですので、飼育のみということであれば他の熱帯魚と変わりません。ただ、ネオンテトラは水草水槽で飼育されることの多い種類で、水草水槽の場合はCO2添加装置や高めの照明、水草などが必要になるためその場合には比較的お金のかかる水槽となります。詳しくは水草水槽のページをご確認ください。
  • 人気度
    A
    熱帯魚の代表種として人気が高い種類です。特に水草水槽で飼育される熱帯魚としては一番の知名度を誇ります。また、水槽内で群れで泳ぐ姿を見たければ必ず候補に上がってくる熱帯魚です。群泳させるためには数が必要ですが、ネオンテトラであれば流通量も多いため、安価に水槽内を満たすことが可能です。
  • 他魚との混泳相性
    A
    性格は温和ですので、自分を食べてしまうことのできるサイズの熱帯魚や、攻撃を仕掛ける熱帯魚以外との混泳が可能です。群れで生活する熱帯魚ですので、最初から10匹単位で入れてあげてください。水流を好みますので、水流を強める場合には水流を苦手とする熱帯魚との混泳はおすすめできません。
  • 水草との相性
    A
    ネオンテトラ水槽で水草の育成が可能です。ネオンテトラ自体、水草水槽でよく飼育される種類ですので、水草との相性は高いです。
  • 繁殖
    E
    水槽内での繁殖例はあるものの、非常に難しい種類です。初心者にはほぼ不可能と思ってください。そのため、グッピーのように水槽内で増えすぎる、という心配はいりません。

ネオンテトラの飼育方法

ここではネオンテトラの寿命や大きさ、適正水温、水槽立ち上げの流れなど、ネオンテトラ水槽の概要を記載していきます。

この通りの生体育成を行ったからといってうまくいくことを保証するものではございません。

ネオンテトラ水槽の概要

熱帯魚の代表種と言われるネオンテトラは、上半分は青、下半分は赤という鮮やかな体色をもっており、熱帯魚という言葉のイメージにあった、熱帯魚らしい熱帯魚と言えます。飼育は容易で、比較的水質の悪化にも強く、安価に販売されているため、初心者が水槽運用を勉強するのにはうってつけであることから、初心者向けの熱帯魚として紹介されています。また、その鮮やかな体色と、群れておよぐ(群泳する)習性を持っていることから、水草レイアウト水槽など、「見栄え」を重視した水槽で飼育されるケースが多い種類です。さらに、性格が非常に温和なため、他魚との争いを起こさず、混泳させやすいのも人気の理由です。

ネオンテトラの魅力

体色が美しい

鮮やかな赤と青を体にもった種類ですので、熱帯魚らしい熱帯魚といえ、小さいながらも非常に美しい熱帯魚です。

安価に購入可能

ネオンテトラは熱帯魚の中でも安価に購入可能です。そのため広い水槽で多くの熱帯魚を群泳させたい場合にはまず候補に上がる種類です。

群泳する習性を持つ

ネオンテトラは複数匹でまとまって一方向に泳ぐ「群泳」という習性を持つ種類です。群泳する熱帯魚は、水槽内に入れるだけで迫力がでるため、水草水槽など、見栄えを重視する水槽の場合には非常に重宝します。

性格が非常に温和

ネオンテトラは性格が非常に温和で、他魚との争いをおこしませんので、様々な種類との混泳が楽しめます

繁殖が困難

ネオンテトラの水槽内での繁殖は、例がないわけではありませんが非常に困難です。初心者の場合、ほぼ不可能と思ってください。

ネオンテトラの飼育方法

飼育難易度

向け

熱帯魚の中でも代表的なこのネオンテトラ飼育水槽は、水槽初心者のいい勉強相手となってくれる種類です。他の一般的な熱帯魚と同じような条件下での飼育が必要になりますが、この種はそこからはずれてもすぐに死ぬほど弱い種類ではありませんので、このネオンテトラを難なく飼育できるようになれば、その他熱帯魚の飼育時にも応用できるはずです。また、性格も温和で、個々の美しさや、群泳したときの美しさは、水槽で熱帯魚を飼育することの楽しさを教えてくれます。

寿命

3 年〜

一般的な小型熱帯魚と同じくらいの寿命です。

最大体長

4 cm

小型魚に分類されるサイズです。このサイズなら小型水槽でも問題なく飼育可能です。

遊泳層

ネオンテトラは中層〜上層を泳ぐ熱帯魚です。水面付近を動き回りますので、飛び出し事故なども発生しますので注意が必要です。

繁殖

水槽内での繁殖は困難です。その代わりグッピーのように増えすぎて間引く、などの心配は不要です。

水槽適性水温

25-28

一般的な熱帯魚の生息水温と同様です。この水温であれば、日本の冬には水温を上昇させる水槽用のヒーターを、夏場には水温を低下させる水槽用の冷却ファンかクーラーが必要になります。そういった水温維持装置を水槽内に設置し、水温をこの範囲に保つようにしてください。

適性ph

水道水にカルキ抜き剤、重金属中和剤を入れた水で飼育可能です。日本の水道水は中性〜弱アルカリ性ですが、飼育していくと排泄物などで弱酸性に傾きます。また、水草水槽の場合、CO2の添加、ソイルの使用により弱酸性に傾きます。さらにろ過フィルター内のろ材にも種類によってはph値を変動させるものもあります。

推奨水槽サイズ?

この熱帯魚を飼育する場合に必要な水槽サイズと、水槽サイズ毎の飼育限界数の一覧です。1匹●リットル必要のように機械的に計算を行っています。

30 cm以上

水槽飼育限界数(1匹/1Lでの計算)

ボトルアクアリウム 20cm 30cm 45cm 60cm 90cm 120cm
0匹 8匹 12匹 30匹 65匹 180匹 240匹

1Lにつき1匹程度の飼育であれば問題ありません。初心者の場合、2Lにつき1匹など、多少数を減らしてからスタートし、後々増やしてください。

水槽重量(60cmの場合)

100 kg

水槽 水量 水槽台 フィルター 底床 照明
約10kg 約60kg(L) 約20kg 約5kg 約3kg 約2kg

60cm水槽の場合の水槽重量合計です。製品、製品の組み合わせなどにより変動しますのであくまでも目安としてください。

初期費用(60cmの場合)?

60cm水槽の場合に必要な初期費用です。任意の製品から金額を取得し、数値を丸めていますので、あくまでも目安としてください。購入する製品により金額は変動します。

円程度〜

ネオンテトラ水槽は、一般的な熱帯魚飼育に必要な製品で始めることが可能ですので、飼育のみということであれば他の熱帯魚と変わりません。ただ、ネオンテトラは水草水槽で飼育されることの多い種類で、水草水槽の場合はCO2添加装置や高めの照明、水草などが必要になるため比較的お金のかかる水槽となります。
立ち上げに必要な製品と金額

混泳相性

性格は温和ですので、自分を食べてしまうことのできるサイズの熱帯魚や、攻撃を仕掛ける熱帯魚意外との混泳が可能です。群れで生活する熱帯魚ですので、最初から10匹単位で入れてあげてください。水流を好みますので、水流を強める場合には水流を苦手とする熱帯魚との混泳はおすすめできません。詳しくは「混泳相性」をご確認ください。

水草育成相性

一般的に流通する水草は25℃前後、弱酸性の水質で育ちます。ネオンテトラはその水質で育成可能ですので、水草育成との相性は良いです。ただし、水草を育成する場合には水温を25℃前後に摺る必要がありますので注意してください。

手間・メンテナンス

他の水槽に比べ、特に手間がかかるようなことはありません。

ネオンテトラとの混泳相性

金魚 金魚は最大15cm〜30cmになり、ネオンテトラ程度のサイズであれば食べてしまうおそれがあるため混泳は難しいです。もし混泳させる場合には、水草、流木など、ネオンテトラの隠れ家となる場所を豊富に用意してください。また、ネオンテトラは水流を好みますが、金魚は水流を苦手としますので、混泳させる場合には水流は避けたほうが無難です。
メダカ メダカは温和な性格ですので、争いをほとんど起こしません。
カラシン テトラとの混泳は全く問題ありません。ペンギンテトラなど、一部カラシン系で気性の荒い熱帯魚もいますので注意してください。
グッピー グッピーとの混泳は全く問題ありません。グッピーは温和な性格ですので、多種に対し攻撃をしかけることはありません。
ベタ オスのベタは同種多種問わず攻撃を仕掛けますので1水槽1匹の単独飼育が基本です。そのため混泳は基本的に不可です。個体によっては他種の魚に無関心なものもいますので、あとは個体次第となります。
エンゼルフィッシュ ネオンテトラ程度のサイズの場合だと食べられる恐れがあります。また、エンゼルフィッシュは繁殖期には特に縄張り意識が強くなり、攻撃的になります。その場合、ネオンテトラは攻撃を避けることができず、最悪死に至りますので混泳はおすすめできません。
ディスカス ネオンテトラ程度のサイズの場合だと食べられる恐れがあります。また、ディスカスは縄張り意識をもつ個体が多く、攻撃される恐れがあります。ディスカスの場合は個体によっては他魚に無関心な場合もありますので、あとは個体次第となります。
コリドラス・ローチ 中〜上層を泳ぐネオンテトラと、底物熱帯魚であるコリドラス、ローチは、遊泳層も重ならず、お互い他魚に無関心なため混泳可能です。
オトシン 基本的に水槽面や流木にくっついている種類で、性格も温和なためネオンテトラと混泳可能です。
プレコ タイガープレコ、インペリアルゼブラプレコのような小型プレコであればお互い無関心で、泳ぐ層も異なりますので混泳可能です。中型、大型のプレコは種類によっては攻撃的なものも多いため混泳はおすすめできません。
大型魚 大型魚の捕食対象となりますので混泳はできません。
エビ・シュリンプ 混泳は問題ありません。非常に多くの水槽で混泳されています。
水草 ネオンテトラ水槽で水草の育成が可能です。

ネオンテトラ水槽の立ち上げの流れ

1

水槽、フィルターなど水槽器具を購入

まずは水槽器具を購入してください。最初に生体は入れませんので、このタイミングで生体の購入は不要です。
必要な水槽器具一覧

2

水槽器具の設置

水槽台、水槽、フィルター等、水槽器具を設置してください。水槽の場所は「重量に耐えられ」「電源から近い」「水場から近い」などの条件から判断してください。各製品の設置方法は製品についている取扱説明書などを確認してください。

3

水槽に底床を入れる

水槽内に底床を入れてください。

4

水槽にカルキ抜きした水を入れる

水槽内にカルキ抜きした水を入れてください。カルキ抜きはエーハイムの「フォーインワン」など、カルキ抜き剤が市販されていますので、そちらを適量水に入れてください。

5

生体を迎えるための水を作る

ろ過フィルターの電源を入れ、水槽内で水を循環させてください。生体は数日(1日2日程度)いれず、水だけの状態で運用することで、ネオンテトラを迎えるための水を作ります。(すでに生体を購入、入手している場合にはこのステップはなくても結構です。)

6

ネオンテトラを入れる

ネオンテトラを入れます。入れる場合には「水合わせ」という、水槽の水になれさせる作業を行ってください。ネオンテトラがいきなりちがう水質に放り込まれ、体調を崩すことがありますので、慎重に行ってください。また、この段階では水槽内に入れるネオンテトラは少なめにしてください。いきなり多くの生体を入れると、ろ過が間に合わず、水質の悪化によりネオンテトラにダメージを与えてしまいます。(この段階では有害物質を無害化するろ過は行われていません。)

7

3日に1回程度、水量3分の1程度の水換え[最初の1ヶ月程度]

有害物質を無害化する濾過機能が水槽内にできあがるのは1ヶ月程度かかります。そのため、それまでは水換えにより有害物質を水槽外に排出する必要がありますので、この時期は水換えの頻度を高めにし、水量の3分の1程度を3日程度に1回行ってください。

8

エサやり、定期的な水換え

エサは毎日1回〜2回程度行ってください。また、生体を入れてから1ヶ月程度たてば有害物質を無害化する「濾過機能」が水槽内にできあがっているはずですので、週に1度程度の水換えで大丈夫です。生体を追加で入れるならこのタイミング以降にしてください。

ネオンテトラ水槽に必要な製品と選び方

ネオンテトラ水槽の立ち上げに必要な製品と金額・維持費用は以下のとおりです。
ここで記載する金額は推奨しているサイズの費用となり、任意に選択した製品の金額を丸めて表示しています。購入時には必ず製品の対応規格・価格をご注意ください。

※実際にこの通りの飼育・育成や器具購入を行ったからといってうまくいくことを保証するものではございません。また、データが明らかにおかしい場合は、お手数ですがお問い合わせフォームかtwitterからご連絡ください。

必要な製品と金額

製品名 おすすめ 初期費用
合計 円程度〜
水槽サイズ 60cm 3000円
水槽材質 ガラス
水槽台 必要 3000円
水槽マット 必要 1,000円
照明 低価格LED or 蛍光灯 4,000円
ろ過装置・フィルター 外部式フィルター or 上部式フィルター or 投げ込み式フィルター 4,000円
ろ材 生物ろ材 / 化学ろ材 / 物理ろ材 1,000円
CO2添加装置 (不要) -
電磁弁 (不要) -
クーラー・冷却ファン 必要 4,000円
ヒーター 必要 2,000円
電源タイマー 必要 1,500円
底床 (不要) -
カルキ抜き・水質調整剤 必要 500円
エアレーション 必要 1,500円
トリミングバサミ (不要) -
ピンセット (不要) -
熱帯魚用の網 必要 500円
水温計 必要 500円
水質測定キット 必要 1,500円
水換えポンプ 必要 800円
バケツ 必要 300円
コケ取り道具 必要 100円
魚の餌 必要 500円
バックスクリーン 必要 500円
肥料・液肥 (不要) -
バクテリア剤 (不要) -
  • 最もおすすめな製品
  • 次におすすめな商品

水槽サイズ

  • ボトルアクアリウム
  • 20cm以下
  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm
  • 120cm
  • ビオトープ

最も初心者におすすめと言われる水槽サイズは水量が比較的豊富な45cmか60cmとなります。これ以上の水槽サイズを大型水槽、これ以下の水槽サイズを小型水槽と呼んでいます。60cmの場合、水量も60Lと比較的多く、水質の悪化スピードが遅いため、水質の維持が行い易い水槽サイズです。また、水槽周辺機器もこの水槽サイズ向けの商品は他のサイズに比べ豊富にあり、最もコストパフォーマンスのよい水槽サイズと言えます。これ以上の大きさとなると、初期投資、管理費用が増大しますので、経験者向けのサイズといえます。ネオンテトラは群泳を行う熱帯魚ですので、広い水槽で多くの数を泳がせることでより一層魅力が引き立ちます。

水槽

  • アクリル
  • ガラス

ネオンテトラ水槽には「ガラス水槽」がおすすめです。 ガラス水槽は、アクリルよりも安価に入手可能で、傷つきにくい性質を持ちます。アクリルのほうが透明度は高いですが、価格も上がる上、使用年数とともに曇ってきます。水槽には黒い縁(フレーム)がついているものと、ついていないものが販売されています。これは、後々紹介する「濾過フィルター」の種類によって決まります。ろ過フィルターで「上部式フィルター」を使用する場合には、フレームがついていないと設置できませんので、フレームありのものを選択してください。上部フィルターを使用しない場合には、通常、見栄えの問題からフレームが付いていないものを選択することが多いです。

水槽台

  • 必要
  • 不要

30cm以上の水槽の場合、水槽台の購入を検討してください。 家具やメタルラックなどに設置すると家具が重みに耐え切れず、水槽が割れるおそれがあるため、水槽台の購入をおすすめします。水槽台以外に設置する場合には、必ず設置器具全体の重量と、その設置器具の「耐荷重」を確認して下さい。また、90cm以上となると床が重さに耐えられない可能性がでてきますので、床の補強を視野に入れてください。

水槽マット

  • 必要
  • あったほうがよい

30cm以上の水槽の場合、水槽と水槽台の間に挟む水槽マットが必要です。 水槽を直接硬い板の上に設置すると割れる恐れがありますので、水槽の下には必ず専用のマットを敷いてください。

照明

水草を育成しない場合

  • 不要
  • LED(低価格帯)
  • LED(高価格帯)
  • 蛍光灯

水草を育成しないネオンテトラ水槽の場合には「LED(低価格帯)」「蛍光灯」がおすすめです。
室内照明だけだと暗くて水槽内が見えない可能性がありますので、水草を育てない場合でも照明はあったほうが便利です。また、照明のON/OFFによりネオンテトラの体内時計を整えることができ、ネオンテトラの健康にも影響を与えます。生体飼育のみの場合であれば照明タイプはLED照明がオススメです。蛍光灯でも構いませんが、LED照明は蛍光灯に比べデザイン性が高いものが多く、光の色や強さを変更できる機能を持った商品もあり、選択肢が豊富にあります。

水草を育成する場合

  • 不要
  • LED(低価格帯)
  • LED(高価格帯)
  • 蛍光灯

水草を育成するネオンテトラ水槽の場合には「LED(高価格帯)」「蛍光灯」がおすすめです。
昔はLED照明では水草が育ちにくいというイメージから、蛍光灯照明が勧められていましたが、最近はLEDでの水草育成実績も豊富にあり、ショップにいけばいくらでもLEDで育てている水草水槽を見ることができます。ただ、LEDにも水草向きのものとそうでないものがあり、水草向きの商品は基本的に高価格になります。アヌビアス・ナナやウィローモスなど、光量が求められない水草のみ育成する場合には低価格帯の照明でも問題ありませんが、もし前景草やロタラなど、光量が求められる水草を育成するなら、高価格帯の商品を選択してください。蛍光灯商品に比べ、LED照明は薄型でデザイン性も高く、電気代も安くなります。

ろ過装置・フィルター

ろ過フィルターは水槽で飼育する生体、水槽サイズ、水槽の目的などにより最適な製品が異なります。以下に各フィルターの特徴と、最適な製品を条件別に記載します。
方式 価格 ろ過能力 メンテナンス 静音性 見栄え 水草育成 生体育成
外部式 3 4 2 5 4 5 4
外掛式 4 2 4 4 3 4 3
上部式 4 4 4 2 2 2 5
底面式 4 4 1 4 3 2 5
投げ込み 5 1 2 2 1 2 2
スポンジ 4 3 3 2 1 2 3
流動式 2 (5) 5 4 3 4 5
オーバーフロー 1 5 4 3 5 2 5

※5段階評価。数字が大きいほど高い評価。
参考:QUBE-水槽用フィルター・ろ過器(水中ポンプ)の選び方と各特徴

水槽サイズが30cm以下の小型水槽の場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
30cm以下の水槽で熱帯魚を飼育する場合、「底面式フィルター」「外掛け式フィルター」「投げ込み式フィルター」「スポンジフィルター」が候補となります。

まず、30cm程度の小型水槽の場合、外部式や上部式は小型水槽に対応しているフィルターがあまりありませんので選択肢に入りません。

外掛けは汎用性の高いフィルターですのでネオンテトラ水槽でももちろん使用可能です。水草育成を行うなら他のフィルターが水草育成向きではありませんので、こちらのフィルターを選択してください。ただ、製品によっては水流が強く、水流の苦手なネオンテトラ水槽には不適切な場合もあるので注意が必要です。

投げ込み式は安価に入手できますが、水槽内に設置するため悪目立ちする上、エアレーションとセットなため、常に音がするのが難点です。水草育成の場合、CO2の添加を行うこともありますが、添加したCO2がエアレーションで空気中に逃げてしまうため、水草水槽には不向きです。

底面式は各種フィルターの中でも高い濾過力を持っていますが、掃除に手間がかかるタイプのフィルターなうえ、底床を敷く必要が有り、底床をしかない水槽では使用できません。

スポンジフィルターも安価に購入可能ですが、別途エアレーションか外部式フィルターが必要になります。今回の場合は外部式フィルターを設置するスペースは無いかと思いますので、エアレーションを購入することになりますが、投げ込み式同様、悪目立ちし、音が常に出ることになります。

基本的には外掛け式フィルターの購入を検討し、より具体的な要望があればその他フィルターの選択となります。例えば、濾過力が高いほうがいいということであれば底床を敷いて「底面式」か「外掛け式」を。濾過力はそこそこでいいから安く手っ取り早く始めたい場合には「投げ込み式」か「スポンジ」をというような具合です。

水槽サイズが45cm以上&水草を育成しない場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
水槽サイズが45cm以上で水草を育成しない場合は「上部式」「外部式」「底面式」がおすすめです。

上部式フィルターは、構造上酸素を取り込みやすいため、生体育成にうってつけなフィルター方式です。ただし、上部式フィルターを設置するためには水槽にフレームと呼ばれる黒い縁が必要になります。
外部式フィルターは複数あるフィルター方式の中で、最も汎用性の高いフィルター方式ですので、今後どのような水槽を行うにしても使用が可能です。特に、静音性は上部式フィルターよりも高く、寝室など静かな場所に置くときには外部式フィルターのほうが音も小さく、寝る時も気にならないレベルです。

底面式フィルターの場合、濾過力は問題ありませんが、水槽サイズが大きくなればなるほどメンテナンスの手間が増えますので、60cm水槽が限界かと思います。底面式の場合には底床を敷く必要がありますので、底床を敷かない水槽(ベアタンク)の場合には使用できません。また、根をはるような水草との相性も悪いため、もし今後水草育成を考えるなら外部式を選択してください。また、このフィルターにはエアーポンプが必要となりますので、購入の際にはセットになっているか、なっていなければ購入する必要がありますので注意してください。

投げ込み式フィルターは上記のろ過方式よりも、圧倒的に安価に購入可能で、こちらでも問題ありません。デメリットとしては、水槽内に設置するため、見栄えがあまり良くないこと、濾過力が低めで、60cm程度が限界であること、エアレーション(ぶくぶく)とセットになっているフィルターですので音がすることが挙げられます。とにかく価格を重視し、安く手っ取り早く始めたい場合には投げ込み式でもかまいません。

水槽サイズが45cm以上&水草を育成する場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
水槽サイズが45cm以上で水草を育成する場合は「外部式」がおすすめです。
外部式フィルターは水槽の外に設置するタイプのフィルターで、複数あるフィルター方式の中で、最も汎用性の高いフィルター方式ですので、今後どのような水槽を行うにしても使用が可能です。特に、静音性は上部式フィルターよりも高く、寝室など静かな場所に置くときには外部式フィルターのほうが音も小さく、寝る時も気にならないレベルです。また、外部式フィルターは空気と触れ合わない方式ですので、CO2を逃がしにくく、水草を育成するならこれ一択と言われるほど、水草水槽向きのフィルターです。ただし、設置するためのスペースが別途必要になること、小型水槽に対応した製品が少ないことから、30cm以下の小型水槽の場合には外掛け式フィルターの使用が一般的です。

ろ材

  • 生物ろ材
  • 物理ろ材
  • 化学ろ材

ろ材には微生物のすみかになる「生物ろ材」、物理的にゴミを濾し取る「物理ろ材」、黄ばみや臭いを取り除く「化学ろ材」のおおまかに3種類あります。生物ろ材と科学ろ材はどのようなフィルターでも必須です。流木などを入れる場合、アクなどがでますので、その吸着に科学ろ材を使用します。ただ、化学ろ材自体、1ヶ月〜2ヶ月程度で効果がなくなりますので取り替える必要がありますし、流木のアクは水槽に1ヶ月程度入れておけばほとんど抜けますので、水換えで乗り切ることも可能です。そのため、化学ろ材なしでも問題なく飼育可能ですが、濁りなどが気になる場合には導入を検討してください。
また、基本的にフィルタータイプに合わせたろ材が販売されていますので、必ずフィルタータイプにあったろ材を購入するようにしてください。

CO2強制添加器

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

CO2添加は水草の光合成を活性化し、水草をよりきれいに育てるために水中にCO2を添加するためのものです。水草を育成するならあったほうがいいかと思いますが、水草を育成しない場合や、育成が容易な水草のみ育てる場合には不要です。水草を育てる場合でも、CO2添加がなくても育つ種類もありますので必須というわけではありませんが、殆どの種類はあったほうが綺麗に育成でき、種類によってはなければ育成が困難なものもあります。購入する水草の情報を調べ、CO2添加が必要かどうかを検討してください。

電磁弁

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

CO2添加装置を時間によりON・OFFするための装置です。CO2添加装置を使う場合には購入してください。

クーラー(冷却ファン)

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

ネオンテトラの適正水温は25℃前後ですので、一般的な熱帯魚と同様の水温となります。日本の場合、四季がありますので、夏場には水温が30℃を超え、冬には10度以下となりますので、水温を維持する装置が必要となります。

ヒーター

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

ネオンテトラの適正水温は25℃前後ですので、一般的な熱帯魚と同様の水温となります。日本の場合、四季がありますので、夏場には水温が30℃を超え、冬には10度以下となりますので、水温を維持する装置が必要となります。

電源タイマー

  • 必要
  • 不要

時間によって照明や保温装置の電源をON/OFFする装置です。照明は電源タイマーで自動化してしまったほうが生体の生活リズムも整いますのであったほうが便利です。

底床

  • 不要
  • 栄養系ソイル
  • 吸着系ソイル
  • 砂・砂利
  • セラミック
  • 溶岩石

水草を育てないネオンテトラ飼育の水槽では、底床に栄養素が含まれる底床である必要がありませんので、「砂・砂利」「溶岩石」「セラミック」の使用で問題ありません。
ネオンテトラは水草水槽との相性が非常にいい熱帯魚ですので、水草水槽内での飼育がよく行われます。もし水草を飼育する場合には「栄養系ソイル」か「吸着系ソイル」を使用してください。ただし、ソイルは栄養を豊富に含みますので、他の栄養が含まれない底床と異なり、苔が発生しやすい環境となります。
底面式フィルターを使う場合には大磯砂か吸着系ソイルを選択してください。また、底床を入れない水槽(ベアタンク)でも問題ありませんが、底床もろ過に有用なバクテリアのすみかとなりますのであったほうが濾過力は上がります。その反面、底床を使用すると水槽掃除が行いにくくなるというデメリットも有ります。

カルキ抜き・水質調整剤

  • 必要
  • 不要

水道水には「塩素」や「重金属」などが入っており、これらは熱帯魚に有害ですので、どのような魚を飼育するにしてもそれらを無害化する必要があります。カルキ抜き剤が販売されていますので、規定量水の中に入れれば中和完了です。

エアレーション

  • 必要
  • 不要

フィルタータイプで「投げ込み式」「底面式」「スポンジ」フィルターを選択した場合、これらのフィルタータイプはエアーポンプとセットで使用しますので、必ず必要になります。
また、水槽内では生体や水草の呼吸により酸素が失われますので、酸素を溶け込ませるためにエアレーション(通称ぶくぶく)が必要です。上部フィルターのように、酸素を溶け込ませるフィルタータイプであれば、なくても酸素量は問題ありませんが、その他のフィルターの場合、酸素量が足りなくなる可能性がありますので、持っておいたほうが安心です。また、急遽生体をバケツに移す必要が出てきた際などにはバケツ内が酸欠になるのを防ぐために使用することもあります。

トリミングバサミ

  • 必要
  • 不要

水草を育成しない場合は不要です。

ピンセット

  • 必要
  • 不要

水草を育成しない場合は不要です。

熱帯魚用の網

  • 必要
  • 不要

熱帯魚をすくうための網です。水槽内の生体を移す際などに使用しますのでどのような水槽でも必須です。

水温計

  • 必要
  • 不要

水槽内の水温は常に図れるようにしてください。特に日本は四季があり水温が変化しますので熱帯魚に合わせて水温管理を行ってください。

水質測定キット

  • 必要
  • 不要

特に水槽立ち上げ時期には「アンモニア」「硝酸」「亜硝酸」の濃度が重要になってきますので測れるようにしてください。

水換えポンプ

  • 必要
  • 不要

水換えの際には水を汲み出すためのポンプが必要です。プロホースという製品が代表的です。自動で水を汲み出す器具も販売されています。

バケツ

  • 必要
  • 不要

水を汲み出す際に必要です。また、一時的に生体を隔離するための避難場所としても役立ちます。3個程度持っておくと安心です。

コケ取り道具

  • 必要
  • 不要

どのような水槽でも必ず苔が発生し、水槽面に付着します。それを落とすためにメラミンスポンジなど苔を落とす掃除用具が必要です。100均でも十分ですが、より水槽掃除に特化した商品が各メーカーから販売されています。

ネオンテトラの餌

  • 必要
  • 不要

小型熱帯魚用のエサが市販されていますのでそちらを購入してください。水面に浮くタイプのエサ(つぶ状、フレレーク状)が代表的です。

チャーム

この記事の目次