ベタの飼育方法・水槽立ち上げ方法まとめ - 製品選び・寿命・体長・繁殖・水温・代表的な種類など

ベタの飼育方法・適正水温・種類・混泳・繁殖・寿命・水草相性やベタ水槽の立ち上げ方、水槽・ろ過フィルターなどの必要な製品の選び方と費用などをまとめています。

  • 総合
    A
    ベタは非常に美しい熱帯魚で、さらに小型水槽での飼育向きで、初期投資が安く、場所も取らずにすむことから飼育ハードルが最も低い熱帯魚のひとつです。また、個体の美しさを重要視する事が多く、1匹の単独飼育が基本とはいえ非常に奥の深い水槽です。ただし、ベタは気性が粗く、単独飼育が基本となります。もし他魚との混泳をさせるのであれば工夫がいりますので、今後色々な熱帯魚を育ててみたい場合には注意が必要です。
  • 管理しやすさ
    B
    小型水槽で飼育されることが多く、水がすぐに汚れてしまう状況が多くなりますので水質の見極めが重要になってきます。また、ベタは他の熱帯魚に見られないラビリンス器官という構造をもち、空気中から直接酸素を補給できます。そのため酸欠に強く、他の熱帯魚のようにエアレーションに気を使う必要がないというメリットが有ります。
  • 初期・維持費用
    A
    ベタは単独飼育、小型水槽飼育が一般的ですので、水槽サイズも小さい分、安価に水槽をスタートできます。初期投資でいうと、ボトルアクアリウムの次に安価な水槽となります。
  • 人気度
    A
    その姿の美しさから近年人気が上昇している熱帯魚です。ベタは小型水槽での飼育が一般的ですので、最近の小型水槽人気とともにこれから更に人気が出てくることが予想される熱帯魚です。
  • 他魚との混泳相性
    E
    ベタは単独飼育で混泳は行わない飼育が基本です。闘魚とも呼ばれるこの熱帯魚は、気性が荒く、同種間、特にオス同士であれば喧嘩が始まり、最悪どちらかが死に至ります。多種に対しては無関心であることも多いのですが、それも個体による、としかいえません。そのため、出来る限り同種、多種問わず混泳は避けてください。どうしても混泳させたい場合には、逃げ場となるよう水草や流木などを豊富に設置し、攻撃を受けた熱帯魚が隠れられるようにする必要があります。それでも攻撃を続ける場合には他の水槽に隔離するなどの対策が必要になります。
  • 水草との相性
    A
    ベタの適正水温、ペーハー値は、水草の育成条件と変わりありませんので、水槽内で水草育成が可能です。アヌビアス・ナナなど、一部硬い葉をもつ水草はベタのヒレを傷つける恐れがありますので注意してください。
  • 繁殖
    C
    水槽内での繁殖が可能です。ただし、ペアの相性が悪いと、オスがメスをひたすら攻撃しておわってしまうことがあります。他の熱帯魚であればそのまま水槽内で飼育を続ければいいのですが、ベタの場合は最悪殺してしまうため、別水槽に移す必要があります。いい組み合わせになるまで、メスが必要になり、そのたびに水槽が必要になるので、放っておけば勝手に繁殖する熱帯魚と異なり、多少手間がかかる熱帯魚です。

ベタの飼育方法

ここではベタの寿命や大きさ、適正水温、水槽立ち上げの流れなど、ベタ水槽の概要を記載していきます。

この通りの生体育成を行ったからといってうまくいくことを保証するものではございません。

ベタ水槽の概要

「ベタ」はその美しい姿と、小型水槽でも飼育できる手軽さから人気の高い種類です。品種改良もさかんで、多種多様な姿のベタが販売されています。オスの威嚇行動時にみせるフィンスプレッディングという、ヒレを広げる行為の際に最も美しい姿となり、これがベタ飼育の醍醐味です。ベタの飼育が容易な理由として、エラによる水中からの酸素取得以外に、ラビリンス器官という特殊な器官をつかっての、水面から「空気呼吸」ができる点があげられます。そのため、酸素量が少ない小型水槽であっても、酸欠になることが少ない種類です。また、比較的水質の悪化にも強いため、初心者があまり場所を取らない水槽を安価に始めるとなると、まず候補に上がる水槽です。初心者が水槽・アクアリウムを始める際に、最も始めやすく、熱帯魚の飼育の魅力を感じさせてくれる水槽のひとつといえます。

ベタの魅力

綺麗なヒレをもつのはオス

ベタ飼育、といえば一般的にはオスの飼育のことを指します。というのも、ヒレが美しいのはオスのみで、メスはそこまでヒレが発達していません。一般的に販売されているベタはほとんどがオスのベタとなります。

優雅に泳ぐ姿が非常に美しく、鑑賞性が高い

ベタ最大の特徴は、ヒレを水に漂わせながら泳ぐその優雅さです。このような大きなヒレをもつ熱帯魚は他にはいませんので、ベタ飼育の特権と言えます。他に、尾びれが大きく様々な模様、色を持つ熱帯魚といえばグッピーが該当します。

原種から改良品種まで世界的に人気が高い

ベタは世界中で人気が高く、改良品種も豊富に存在します。ベタの中で最も有名な「トラディショナル」、原種に近い「プラガット」。さらに、ヒレの形により「クラウンテール」「ハーフムーン」「フルムーン」など様々な種類に分類されます。また、個体によって色や発色、形が異なり、世界中でショウベタのコンテストが開催されています。

小型水槽向きの観賞魚

ベタはラビリンス器官という特殊な器官を持っています。このラビリンス器官は、空気中から酸素を取得でき、水中の酸素濃度が低下しても酸欠に陥ることはありません。これがベタが酸素の少ない小型水槽でも飼育できる最大の理由です。ここまで小型水槽に特化した熱帯魚はほぼいませんが、酸欠につよく、水質の悪化にも強い熱帯魚であればアカヒレという熱帯魚がおすすめです。

iphone6sの公式サイトで使用

Appleの公式サイト内のiphone6sのサイト内に表示される機種内の画面で使用されている熱帯魚がベタです。優雅さ、高級感を見事に表現できています。
Apple iPhone6s公式サイト

ベタの価格は生体によって様々

ベタはその個体によって色の発色や模様の出方、ヒレの大きさ、美しさなどが異なり、より美しい物ほど高くなります。ショップによってはAランク、Bランクなどランク分けされて金額が付いている場合もありますが、基本的にはそれぞれの個体ごとに金額が異なります。数百円〜数万円までありますので、お気に入りの個体を色々なショップに足を運んで探してみましょう。

人懐っこい性格

個体によりますが比較的人に慣れやすい熱帯魚です。ちゃんとエサやりなどの世話をしていれば、警戒心もとれていきますので、人が水槽に近づくと物陰にいても(餌の時間だと思って)ゆらゆらと人によってきます。淡水フグび代表種であるアベニーパファーも比較的ひとになつきやすいと言われる熱帯魚ですが、アベニーパファーは餌に小さいイトミミズのようなものを与える必要があり、管理に手間がかかります。

気性が荒いため混泳には不向き

オスのベタは「闘魚」とも呼ばれ、気性が荒く、他魚へ攻撃をしかけるため混泳には向かず、一般的には単独飼育が推奨されます。混泳する場合、ベタが多種に攻撃をしかけ、他魚のヒレがボロボロになったり、最悪死にいたらしめます。

水槽から飛び出す事が多い

ベタは小型水槽で飼育されることが多いため、よく水槽から飛び出してしまい死んでしまう事故の報告が多くあります。普段ゆらゆらゆっくり泳ぐベタも、水面からのジャンプ力は相当なものですので、必ず上に飛び出し防止用の蓋や網を設置してください。

水流に弱い

ベタや金魚のように観賞用に改良品種され続けた熱帯魚は基本的に泳ぎが苦手な熱帯魚です。そのため、強い水流があるとうまく泳げず、体力を消耗し衰弱してしまいます。そのため、ろ過フィルターなどは水流が弱いものを購入するか、水流を弱めてやる工夫が必要になります。

コップいっぱいの水でも飼育できるという危ない噂

ベタはコップいっぱいの水でも飼育できる、という噂があります。実際にアクアリウムショップでもかなり少量の水で飼育していたりしますね。ただ、これは豊富な経験と、こまめなメンテナンスが必要になります。
まず水温の維持が難しいです。ベタは熱帯魚ですので、25℃前後が生息可能な水温です。アクアリウムショップのように通年を通して熱帯魚に適切な室温を保つのであれば水温問題はクリアできますが、一般的な家庭では年中エアコンを付けておくなんてことなかなか難しいと思います。
次に水質の管理ですが、コップ一杯程度の水の場合、餌をあげただけで水質が悪化します。そのため適切な量の餌を適切な回数与え、水が汚れたら水換えを適切な量行わなければなりません。回数が多すぎると、熱帯魚のストレスとなり、寿命を縮めます。熱帯魚が糞をしても、その影響は大きいです。
水が汚れているかどうか、は目視での判断が難しいため、自分の経験に頼るか、実際に測定キットを用いて判断することになりますので、初心者にはかなり厳しい作業となります。
また、水が汚れやすいということは、水換えを頻繁に行う必要が有るため、2、3日家を離れることもできません。
そのため、初心者さんは水量がある程度あり、対応機器も豊富な30cmか45cmが最もおすすめな水槽サイズとなります。少ない水量での飼育は、「不可能ではないが上級者向け」と考えてください。

ベタの飼育方法

飼育難易度

向け

ベタは小型水槽での飼育向きで初期投資が安い点から飼育ハードルが最も低い熱帯魚のひとつです。ただし、性格の粗さがあるため、ベタを水槽に導入する場合には他魚との混泳は工夫がいりますので、今後色々な熱帯魚を育ててみたい場合には注意が必要です。

寿命

3 年〜

一般的な小型熱帯魚と同じくらいの寿命です。

最大体長

7 cm

小型熱帯魚よりも少し大きいサイズになります。

遊泳層

ベタは中層〜上層付近を遊泳します。水流の強い場所は苦手ですのでろ過フィルターなどは水流の弱い物を使用してください。

繁殖

オスとメスの相性が悪いと、オスがメスを追い回し傷つけてしまいますので、相性が悪かった時のために隔離用の水槽を別途用意してください。カップリングさえすめば比較的容易に産卵、繁殖が可能です。

水槽適性水温

25-28

ベタの適正水温はその他熱帯魚と同じです。通年を通し、この水温になるよう水温を調整してください。この場合、夏には「水槽用クーラー」か「冷却ファン」を、冬には「ヒーター」を設置してください。

適性ph

テトラやアカヒレなど、他の熱帯魚と同様の水質で飼育可能です。水道水をカルキ抜き剤で中和してください。

推奨水槽サイズ?

この熱帯魚を飼育する場合に必要な水槽サイズと、水槽サイズ毎の飼育限界数の一覧です。1匹●リットル必要のように機械的に計算を行っています。

20 cm以上

水槽飼育限界数

ボトルアクアリウム 20cm 30cm 45cm 60cm 90cm 120cm
飼育不可 1匹 1匹 1匹 1匹 1匹 1匹

ベタは「闘魚」と呼ばれ、同種のオス同士であれば必ず喧嘩が始まります。また、多種であっても攻撃を仕掛ける可能性が高い熱帯魚ですので、飼育は1水槽に対し1匹飼育が基本です。ボトルアクアリウムのようにフィルターやヒーター、ファンの設置が困難な水槽の場合、水質の管理が極端に難しくなるため、最低でも20cm以上、理想は30cmか45cmでの飼育をおすすめします。60cm以上の水槽サイズになれば、うまく隠れる場所を作れば混泳は不可能ではありませんが、それでも死ぬまで追い回さないかどうかはその個体の性格次第となりますので避けたほうが無難です。

水槽重量(20cmの場合)

22 kg

水槽 水量 水槽台 フィルター 底床 照明
約3kg 約7kg(L) 約10kg 約1kg なし 約1kg

ベタは他の熱帯魚と異なり、ラビリンス器官という構造をもっており、水中からだけでなく空気から酸素を補給可能です。そのため小さいサイズの水槽でも酸欠になりにくく、小型水槽向きの熱帯魚と言えます。
※20cm水槽の場合の水槽重量合計です。製品、製品の組み合わせなどにより変動しますのであくまでも目安としてください。

初期費用(20cmの場合)?

20cm水槽の場合に必要な初期費用です。任意の製品から金額を取得し、数値を丸めていますので、あくまでも目安としてください。購入する製品により金額は変動します。

円程度〜

ベタ水槽は他の熱帯魚水槽と比べかなり初期費用は抑えられます。ベタ飼育水槽は一般的に小型水槽となります。特にベタは酸欠になりにくいため、他の熱帯魚が生息できないような水量であっても、空気中から酸素を補給可能であるという身体的特徴もありますので、一般的に飼育される熱帯魚の中でも、最も小型水槽に適した種類です。また、ベタ水槽の場合、混泳、水草育成も行わない場合が多いため、そういった別の費用も不要となることが多いです。
立ち上げに必要な製品と金額

混泳相性

ベタは「闘魚」と呼ばれるほど気性が荒い熱帯魚で、オス同士であれば喧嘩を始めます。メスにたいしても相性が悪いと追い回し続けてしまいますので、同種の混泳は避け、水槽内に単独での飼育が基本となります。多種であっても、ベタの個体によっては攻撃を仕掛けてしまいますので、避けたほうが無難です。どうしても混泳させる場合には、水槽サイズを60cm以上とし、遊泳層が異なり、かつ性格のおとなしい熱帯魚で、隠れる場所は豊富に用意してあげてください。 詳しくは「混泳相性」をご確認ください。

水草育成相性

一般的に流通する水草は25℃前後、弱酸性の水質で育ちます。ベタはその水質で育成可能ですので、水草育成との相性は良いです。ただし硬い葉をもつ水草の場合、ヒレなどを傷つけてしまう可能性がありますので注意してください。

手間・メンテナンス

他の水槽に比べ、特に手間がかかるようなことはありません。酸欠に強いため、エアレーションが不要な点を考慮すれば他の熱帯魚よりも多少手間はかからないかと思います。

ベタとの混泳相性

金魚 金魚は最大15cm〜30cmになり、かつ泳ぎが得意ではなくベタの攻撃を避けるのが難しいため混泳は不向きです。
メダカ ベタの攻撃対象になる可能性があります。メダカ程度のサイズであればベタの攻撃を数回受けただけでも致命傷となりかねませんのでお勧めできません。
カラシン ベタの攻撃対象になる可能性があります。カラシン程度のサイズであればベタの攻撃を数回受けただけでも致命傷となりかねませんのでお勧めできません。
グッピー ベタの攻撃対象になる可能性があります。グッピー程度のサイズであればベタの攻撃を数回受けただけでも致命傷となりかねませんのでお勧めできません。
ベタ オスのベタは同種多種問わず攻撃を仕掛けますので1水槽1匹の単独飼育が基本です。そのため混泳は基本的に不可です。
エンゼルフィッシュ ベタと遊泳層が同一となり、ベタもエンゼルフィッシュも縄張り意識の強い熱帯魚ですので混泳は難しいです。
ディスカス ベタと遊泳層が同一となり、ベタもディスカスも縄張り意識の強い熱帯魚ですので混泳は難しいです。
コリドラス・ローチ 中〜上層を泳ぐベタと、底物熱帯魚であるコリドラス、ローチは、遊泳層も重ならないため、比較的混泳させても問題は起こりにくい熱帯魚と言えます。ただしベタの性格次第ですので避けたほうが無難です。
オトシン 基本的に水槽面や流木にくっついている種類で、性格も温和なためベタとの混泳でも問題は起きにくい種類です。ただしベタの性格次第ですので避けたほうが無難です。
プレコ タイガープレコ、インペリアルゼブラプレコのような小型プレコであればお互い無関心で、泳ぐ層も異なりますのでベタとの混泳でも問題は起きにくい種類です。ただしベタの性格次第ですので避けたほうが無難です。
大型魚 大型魚の捕食対象となりますので混泳はできません。
エビ・シュリンプ 基本的にシュリンプから攻撃を仕掛けることはありませんので、ベタも攻撃をあまり仕掛けないとは思います。ただ、シュリンプは非常に弱いため、ベタの攻撃を一度でもうけると死に至る可能性が高いです。
水草 ベタの飼育水温であれば一般的な水草飼育は問題ありません。

ベタ水槽の立ち上げの流れ

1

水槽、フィルターなど水槽器具を購入

まずは水槽器具を購入してください。最初に生体は入れませんので、このタイミングで生体の購入は不要です。
必要な水槽器具一覧

2

水槽器具の設置

水槽台、水槽、フィルター等、水槽器具を設置してください。水槽の場所は「重量に耐えられ」「電源から近い」「水場から近い」などの条件から判断してください。各製品の設置方法は製品についている取扱説明書などを確認してください。

3

水槽に底床を入れる

水槽内に底床を入れてください。

4

水槽にカルキ抜きした水を入れる

水槽内にカルキ抜きした水を入れてください。カルキ抜きはエーハイムの「フォーインワン」など、カルキ抜き剤が市販されていますので、そちらを適量水に入れてください。

5

生体を迎えるための水を作る

ろ過フィルターの電源を入れ、水槽内で水を循環させてください。生体は数日(1日2日程度)いれず、水だけの状態で運用することで、ベタを迎えるための水を作ります。(すでに生体を購入、入手している場合にはこのステップはなくても結構です。)

6

ベタを入れる

ベタを入れます。入れる場合には「水合わせ」という、水槽の水になれさせる作業を行ってください。ベタがいきなりちがう水質に放り込まれ、体調を崩すことがありますので、慎重に行ってください。

7

3日に1回程度、水量3分の1程度の水換え[最初の1ヶ月程度]

有害物質を無害化する濾過機能が水槽内にできあがるのは1ヶ月程度かかります。そのため、それまでは水換えにより有害物質を水槽外に排出する必要がありますので、この時期は水換えの頻度を高めにし、水量の3分の1程度を3日程度に1回行ってください。

8

エサやり、定期的な水換え

エサは毎日1回〜2回程度行ってください。また、生体を入れてから1ヶ月程度たてば有害物質を無害化する「濾過機能」が水槽内にできあがっているはずですので、週に1度程度の水換えで大丈夫です。生体を追加で入れるならこのタイミング以降にしてください。

ベタ水槽に必要な製品と選び方

ベタ水槽の立ち上げに必要な製品と金額・維持費用は以下のとおりです。
ここで記載する金額は推奨しているサイズの費用となり、任意に選択した製品の金額を丸めて表示しています。購入時には必ず製品の対応規格・価格をご注意ください。

※実際にこの通りの飼育・育成や器具購入を行ったからといってうまくいくことを保証するものではございません。また、データが明らかにおかしい場合は、お手数ですがお問い合わせフォームかtwitterからご連絡ください。

必要な製品と金額

製品名 おすすめ 初期費用
合計 円程度〜
水槽サイズ 20cm 2000円
水槽材質 ガラス
水槽台 あったほうがよい 3,000円
水槽マット 必要 1,000円
照明 低価格LED 2,000円
ろ過装置・フィルター 外掛け式フィルター or 投げ込み式フィルター or スポンジフィルター 1,000円
ろ材 生物ろ材 / 化学ろ材 / 物理ろ材 1,000円
CO2添加装置 (不要) -
電磁弁 (不要) -
クーラー・冷却ファン 必要 2,500円
ヒーター 必要 1,000円
電源タイマー 必要 1,500円
底床 (不要) -
カルキ抜き・水質調整剤 必要 500円
エアレーション (不要) -
トリミングバサミ (不要) -
ピンセット (不要) -
熱帯魚用の網 必要 500円
水温計 必要 500円
水質測定キット 必要 1,500円
水換えポンプ 必要 800円
バケツ 必要 300円
コケ取り道具 必要 100円
魚の餌 必要 500円
バックスクリーン 必要 500円
肥料・液肥 (不要) -
バクテリア剤 (不要) -
  • 最もおすすめな製品
  • 次におすすめな商品

水槽サイズ

  • ボトルアクアリウム
  • 20cm以下
  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm
  • 120cm
  • ビオトープ

ベタは小型水槽がおすすめです。
ベタは「闘魚」と呼ばれるほど気性の荒い性格をしているため、基本的に同種多種問わず攻撃を仕掛ける可能性があります。そのため、どのような水槽サイズであっても、オスであれば1水槽につき1匹しか飼育できませんので、あまり大きい水槽を購入すると少しさみしい印象になってしまいます。そのため、20cm〜45cm程度の小型水槽はベタの飼育に最適です。これ以上小さい水槽の場合、ヒーターや冷却装置などの外部機器が充実していない上、水量が少なく水質の維持などが難しくなる面もありますので、初心者は最低20cm以降、理想は30cmか45cm水槽がおすすめとなります。
コップいっぱいの水でもかなり管理に気を使えば不可能ではありませんが、初心者には非常に困難な作業となります。そのため、少ない水量の飼育は経験豊富な上級者向けの飼育方法と考えてください。

水槽

  • アクリル
  • ガラス

ベタ水槽には「ガラス水槽」がおすすめです。 ガラス水槽は、アクリルよりも安価に入手可能で、傷つきにくい性質を持ちます。アクリルのほうが透明度は高いですが、価格も上がる上、使用年数とともに曇ってきます。水槽には黒い縁(フレーム)がついているものと、ついていないものが販売されています。これは、後々紹介する「濾過フィルター」の種類によって決まります。ろ過フィルターで「上部式フィルター」を使用する場合には、フレームがついていないと設置できませんので、フレームありのものを選択してください。上部フィルターを使用しない場合には、通常、見栄えの問題からフレームが付いていないものを選択することが多いです。

水槽台

  • 必要
  • 不要

30cm以上の水槽の場合、水槽台の購入を検討してください。それ以下の水槽サイズの場合は、設置する家具の耐荷重を確認の上設置してください。 ベタ水槽の場合、20cm程度の小型水槽でも始められますので、その場合には水槽台を設置せず、耐荷重の高い家具に設置する場合が多いです。 30cm以上の水槽の場合、水槽と水槽台の間に挟む水槽マットが必要です。家具やメタルラックなどに設置すると家具が重みに耐え切れず、水槽が割れるおそれがあるため、水槽台の購入をおすすめします。水槽台以外に設置する場合には、必ず設置器具全体の重量と、その設置器具の「耐荷重」を確認して下さい。また、90cm以上となると床が重さに耐えられない可能性がでてきますので、床の補強を視野に入れてください。

水槽マット

  • 必要
  • あったほうがよい

30cm以上の水槽の場合、水槽と水槽台の間に挟む水槽マットが必要です。 水槽を直接硬い板の上に設置すると割れる恐れがありますので、水槽の下には必ず専用のマットを敷いてください。

照明

水草を育成しない場合

  • 不要
  • LED(低価格帯)
  • LED(高価格帯)
  • 蛍光灯

水草を育成しないベタ水槽の場合には「LED(低価格帯)」がおすすめです。
室内照明だけだと暗くて水槽内が見えない可能性がありますので、水草を育てない場合でも照明はあったほうが便利です。また、照明のON/OFFによりベタの体内時計を整えることができ、ベタの健康にも影響を与えます。生体飼育のみの場合であれば照明タイプはLED照明がオススメです。蛍光灯でも構いませんが、LED照明は蛍光灯に比べデザイン性が高いものが多く、光の色や強さを変更できる機能を持った商品もあり、選択肢が豊富にあります。

水草を育成する場合

  • 不要
  • LED(低価格帯)
  • LED(高価格帯)
  • 蛍光灯

水草を育成するベタ水槽の場合には「LED(高価格帯)」「蛍光灯」がおすすめです。
昔はLED照明では水草が育ちにくいというイメージから、蛍光灯照明が勧められていましたが、最近はLEDでの水草育成実績も豊富にあり、ショップにいけばいくらでもLEDで育てている水草水槽を見ることができます。ただ、LEDにも水草向きのものとそうでないものがあり、水草向きの商品は基本的に高価格になります。アヌビアス・ナナやウィローモスなど、光量が求められない水草のみ育成する場合には低価格帯の照明でも問題ありませんが、もし前景草やロタラなど、光量が求められる水草を育成するなら、高価格帯の商品を選択してください。蛍光灯商品に比べ、LED照明は薄型でデザイン性も高く、電気代も安くなります。

ろ過装置・フィルター

ろ過フィルターは水槽で飼育する生体、水槽サイズ、水槽の目的などにより最適な製品が異なります。以下に各フィルターの特徴と、最適な製品を条件別に記載します。
方式 価格 ろ過能力 メンテナンス 静音性 見栄え 水草育成 生体育成
外部式 3 4 2 5 4 5 4
外掛式 4 2 4 4 3 4 3
上部式 4 4 4 2 2 2 5
底面式 4 4 1 4 3 2 5
投げ込み 5 1 2 2 1 2 2
スポンジ 4 3 3 2 1 2 3
流動式 2 (5) 5 4 3 4 5
オーバーフロー 1 5 4 3 5 2 5

※5段階評価。数字が大きいほど高い評価。
参考:QUBE-水槽用フィルター・ろ過器(水中ポンプ)の選び方と各特徴

水槽サイズが30cm以下の小型水槽の場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
ベタ水槽ではフィルターは必要と考えてください。ベタ自体、水質の悪化に強く、酸欠にも強いため、20cm程度の小型水槽でもフィルター無しで飼育できないことはありません。ただし、水量が少ない場合、水質の悪化が早く、その分水換えの頻度を増やす必要があります。そのため、2、3日程度家を空ける場合など、水換えができない状況下に置くことができなくなります。また初心者の場合、その見極めは非常に困難ですので、ベタ水槽を持つのであればフィルターはあったほうがよい、と考えてください。

30cm以下の水槽で熱帯魚を飼育する場合、「底面式フィルター」「外掛け式フィルター」「投げ込み式フィルター」「スポンジフィルター」が候補となります。

まず、30cm程度の小型水槽の場合、外部式や上部式は小型水槽に対応しているフィルターがあまりありませんので選択肢に入りません。

外掛けは汎用性の高いフィルターですのでベタ水槽でももちろん使用可能です。水草育成を行うなら他のフィルターが水草育成向きではありませんので、こちらのフィルターを選択してください。ただ、製品によっては水流が強く、水流の苦手なベタ水槽には不適切な場合もあるので注意が必要です。

投げ込み式は安価に入手できますが、水槽内に設置するため悪目立ちする上、エアレーションとセットなため、常に音がするのが難点です。水草育成の場合、CO2の添加を行うこともありますが、添加したCO2がエアレーションで空気中に逃げてしまうため、水草水槽には不向きです。また、ベタは酸欠に強いため、エアレーションの必要性も薄れ、メリットのひとつが潰れます。

底面式は各種フィルターの中でも高い濾過力を持っていますが、掃除に手間がかかるタイプのフィルターなうえ、底床を敷く必要が有り、底床をしかない水槽では使用できません。

スポンジフィルターも安価に購入可能ですが、別途エアレーションか外部式フィルターが必要になります。今回の場合は外部式フィルターを設置するスペースは無いかと思いますので、エアレーションを購入することになりますが、投げ込み式同様、悪目立ちし、音が常に出ることになります。

基本的には外掛け式フィルターの購入を検討し、より具体的な要望があればその他フィルターの選択となります。例えば、濾過力が高いほうがいいということであれば底床を敷いて「底面式」を。濾過力はそこそこでいいから安く手っ取り早く始めたい場合には「投げ込み式」か「スポンジ」をというような具合です。

水槽サイズが45cm以上&水草を育成しない場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
水槽サイズが45cm以上で水草を育成しない場合は「上部式」「外部式」「底面式」がおすすめです。

上部式フィルターの強みは、構造上酸素を取り込みやすいため、酸欠になりにくい点が挙げられます。ただ、ベタは酸欠に強く、水槽内の酸素の供給がなくても空気中から酸素を取得できますので、あまりこのメリットは享受できません。また、上部式フィルターを設置するためには水槽にフレームと呼ばれる黒い縁が必要になります。

外部式フィルターは複数あるフィルター方式の中で、最も汎用性の高いフィルター方式ですので、今後どのような水槽を行うにしても使用が可能です。特に、静音性は上部式フィルターよりも高く、寝室など静かな場所に置くときには外部式フィルターのほうが音も小さく、寝る時も気にならないレベルです。

底面式フィルターの場合、濾過力は問題ありませんが、水槽サイズが大きくなればなるほどメンテナンスの手間が増えますので、60cm水槽が限界かと思います。底面式の場合には底床を敷く必要がありますので、底床を敷かない水槽(ベアタンク)の場合には使用できません。また、根をはるような水草との相性も悪いため、もし今後水草育成を考えるなら外部式を選択してください。また、このフィルターにはエアーポンプが必要となりますので、購入の際にはセットになっているか、なっていなければ購入する必要がありますので注意してください。

投げ込み式フィルターは上記のろ過方式よりも、圧倒的に安価に購入可能ですので、こちらでも問題ありません。デメリットとしては、水槽内に設置するため、見栄えがあまり良くないこと、濾過力が低めで、60cm程度が限界であること、エアレーション(ぶくぶく)とセットになっているフィルターですので音がすることが挙げられます。とにかく価格を重視し、安く手っ取り早く始めたい場合には投げ込み式でもかまいません。

水槽サイズが45cm以上&水草を育成する場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
水槽サイズが45cm以上で水草を育成する場合は「外部式」がおすすめです。
外部式フィルターは水槽の外に設置するタイプのフィルターで、複数あるフィルター方式の中で、最も汎用性の高いフィルター方式ですので、今後どのような水槽を行うにしても使用が可能です。特に、静音性は上部式フィルターよりも高く、寝室など静かな場所に置くときには外部式フィルターのほうが音も小さく、寝る時も気にならないレベルです。また、外部式フィルターは空気と触れ合わない方式ですので、CO2を逃がしにくく、水草を育成するならこれ一択と言われるほど、水草水槽向きのフィルターです。ただし、設置するためのスペースが別途必要になること、小型水槽に対応した製品が少ないことから、30cm以下の小型水槽の場合には外掛け式フィルターの使用が一般的です。

ろ材

  • 生物ろ材
  • 物理ろ材
  • 化学ろ材

ろ材には微生物のすみかになる「生物ろ材」、物理的にゴミを濾し取る「物理ろ材」、黄ばみや臭いを取り除く「化学ろ材」のおおまかに3種類あります。生物ろ材と科学ろ材はどのようなフィルターでも必須です。流木などを入れる場合、アクなどがでますので、その吸着に科学ろ材を使用します。ただ、化学ろ材自体、1ヶ月〜2ヶ月程度で効果がなくなりますので取り替える必要がありますし、流木のアクは水槽に1ヶ月程度入れておけばほとんど抜けますので、水換えで乗り切ることも可能です。そのため、化学ろ材なしでも問題なく飼育可能ですが、濁りなどが気になる場合には導入を検討してください。
また、基本的にフィルタータイプに合わせたろ材が販売されていますので、必ずフィルタータイプにあったろ材を購入するようにしてください。

CO2強制添加器

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

CO2添加は水草の光合成を活性化し、水草をよりきれいに育てるために水中にCO2を添加するためのものです。水草を育成するならあったほうがいいかと思いますが、水草を育成しない場合や、育成が容易な水草のみ育てる場合には不要です。水草を育てる場合でも、CO2添加がなくても育つ種類もありますので必須というわけではありませんが、殆どの種類はあったほうが綺麗に育成でき、種類によってはなければ育成が困難なものもあります。購入する水草の情報を調べ、CO2添加が必要かどうかを検討してください。ベタ飼育水槽では、水草の育成をしないか、アヌビアス・ナナやミクロソリウムなどあまり育成が難しくない水草のみの育成が一般的ですので、その場合にはCO2添加を検討する必要はありません。

電磁弁

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

CO2添加装置を時間によりON・OFFするための装置です。CO2添加装置を使う場合には購入してください。

クーラー(冷却ファン)

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

ベタは適正水温が25℃〜28℃程度ですので、通年でこの水温を維持する必要があります。通常、日本の夏場となると水温が30℃を超えることも多いため、水温を冷却するための装置が必要となります。冷却ファンの購入が一般的ですが、部屋を常にクーラーで冷やし続けるなどしても水温を低下させることが可能です。
アクアリウムショップなどでは、ヒーターや冷却ファンがついていない状況での飼育が多いため、勘違いされることが多いのですが、ベタ水槽では必ずヒーター、冷却ファンなどの水温維持装置が必要となります。アクアリウムショップは室温が一定に維持され続けているのでつけていないことが多いだけですので注意してください。もちろん、同じように自宅の飼育部屋の温度を通年で一定にするのであれば問題ありません。

ヒーター

  • 必要
  • あったほうが良い
  • 無くても良い
  • 不要

ベタは適正水温が25℃〜28℃程度ですので、通年でこの水温を維持する必要があります。通常、日本の冬場となると水温が10℃を下回ることも多いため、水温を温めるための装置が必要となります。水槽用ヒーターの購入が一般的です。

電源タイマー

  • 必要
  • 不要

時間によって照明や保温装置の電源をON/OFFする装置です。照明は電源タイマーで自動化してしまったほうが生体の生活リズムも整いますのであったほうが便利です。

底床

  • 不要
  • 栄養系ソイル
  • 吸着系ソイル
  • 砂・砂利
  • セラミック
  • 溶岩石

ベタ飼育の際には、ベタ自体の美しさを主役とする水槽が主流ですので、水槽に底床を入れないベアタンクか、飾りとして少量入れる程度が一般的です。また、個体の美しく育成することを重要視する傾向がありますので、その場合にはヒレが傷つくリスクをできるだけ排除する必要があります。そのため、傷をつけやすい、「溶岩石」、「大きめの砂利」などは避けられる傾向がありますので、使用するなら細かく、角が尖っていない底床を選んでください。
底面式フィルターを使う場合には大磯砂か吸着系ソイルを選択してください。ソイルは栄養素が豊富に含まれているため、コケが発生するリスクが高く、生体のみの飼育の場合は使用しないほうが運用上楽です。

カルキ抜き・水質調整剤

  • 必要
  • 不要

水道水には「塩素」や「重金属」などが入っており、これらは熱帯魚に有害ですので、どのような魚を飼育するにしてもそれらを無害化する必要があります。カルキ抜き剤が販売されていますので、規定量水の中に入れれば中和完了です。

エアレーション

  • 必要
  • 不要

ベタはラビリンス器官という空気中から酸素を取得する器官をもち、酸欠に強いためエアレーションはなくても飼育可能です。ただ、体調が悪い場合など、不調が見られた場合のためにもっておいてもいいかと思います。

トリミングバサミ

  • 必要
  • 不要

水草を育成しない場合は不要です。

ピンセット

  • 必要
  • 不要

水草を育成しない場合は不要です。

熱帯魚用の網

  • 必要
  • 不要

熱帯魚をすくうための網です。水槽内の生体を移す際などに使用しますのでどのような水槽でも必須です。

水温計

  • 必要
  • 不要

水槽内の水温は常に図れるようにしてください。特に日本は四季があり水温が変化しますので熱帯魚に合わせて水温管理を行ってください。

水質測定キット

  • 必要
  • 不要

特に水槽立ち上げ時期には「アンモニア」「硝酸」「亜硝酸」の濃度が重要になってきますので測れるようにしてください。

水換えポンプ

  • 必要
  • 不要

水換えの際には水を汲み出すためのポンプが必要です。プロホースという製品が代表的です。自動で水を汲み出す器具も販売されています。

バケツ

  • 必要
  • 不要

水を汲み出す際に必要です。また、一時的に生体を隔離するための避難場所としても役立ちます。

コケ取り道具

  • 必要
  • 不要

どのような水槽でも必ず苔が発生し、水槽面に付着します。それを落とすためにメラミンスポンジなど苔を落とす掃除用具が必要です。100均でも十分ですが、より水槽掃除に特化した商品が各メーカーから販売されています。

ベタの餌

  • 必要
  • 不要

ベタ用のエサが市販されていますのでそちらを購入してください。水面に浮くタイプのエサ(つぶ状、フレレーク状)が代表的です。

チャーム

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