水草は成長する際、光合成により栄養を養分にします。
光合成に必要な3要素が、「光」「二酸化炭素」「水」で、これが十分量確保されていることは水草育成の大前提になります。
そのために「CO2強制添加装置」を使ってCO2を水中内に供給し、照明を使って光量を確保しているわけですね。
(もちろん「過剰供給」はまたべつの問題を引き起こすわけですが)
光とCO2に関しては以下にまとめていますので、こちらの記事を御覧ください。
→『アクアリウム照明の選び方。蛍光灯、LED、メタハラの各特徴を一覧表でまとめました。』
→『水草育成には必須!水槽内にCO2を添加させる方法まとめ』
また、植物の光合成や成長のために、水中内の栄養素も必要となります。
代表的なものが、「3大栄養素」と言われている「窒素」「リン」「カリウム」です。
それに加え、その他の微量元素も必要となります。
今回は水草育成に必要な栄養素をできるだけわかりやすく書いていこうと思います。
この記事の目次
水草育成に必須の栄養素として、よく言われているのが「窒素」「リン」「カリウム」の3つです。
これを水草の3大栄養素と呼んでいます。
窒素:リン:カリウムの水槽内での要求量は2:1:2と言われています。
もちろん、このようにぴったり計算して追肥するのは無理な話ですので、液肥や追肥はパッケージに書かれている通りの量を添加し、あとは水草の状態をみつつ量を増減させます。
葉や茎を形作るために必要な栄養素です。3大栄養素の中で最も量が必要となります。
アンモニアの分解過程で生産される「硝酸」も窒素分ですので、水槽内では過剰供給気味です。
水換えを行うのはこの「硝酸(窒素分))を排出し、コケの発生を抑制するのが目的の一つです。
主に発芽、新芽の成長や、花を咲かせたり、実をつける際に必要となります。
「窒素」「カリウム」と並び3大栄養素と呼ばれていますが、水草の場合、他の栄養素ほどの量を要求しないようです。
窒素同様、こちらも水槽内では追肥せずとも、十分量供給されています。
光合成活動の促進や、栄養素の取り込みの促進などに作用します。植物内に豊富に含まれており、トリミングや、枯れ葉などから水中に流出します。また、多く与えすぎるとロタラなど、成長の早い水草の新芽が萎縮する問題が発生します。
カリウムは「窒素」についで要求量が多い栄養素ですが、他の栄養素と違いこちらは水槽内での自然発生は少なく、水換えにより失いやすいため、追肥が必要となります。
水草は3大栄養素だけがあればいいわけではなく、他にも色々な栄養素を必要とします。
ただ、3大栄養素に比べ格段に要求量は減ります。
いろいろあるのですが、全部覚えてもしょうがないので、代表的なものだけ記載します。
上記の微量元素は必要とされる量はそこまで多くなく、水槽内で自然に発生したり、水道水内に元から入っているので追加はあまり必要ないものが多いです。
ただ、上記の中で唯一追肥が必要となるものがあります。それが「鉄」です。
ロタラ・ロトンディフォリア、ワリッキーなどの赤系の色味の水草では特にそうですが、その赤系の色みを出すためには水槽内の鉄分だけでは不足することがほとんどです。
せっかく赤色の水草を買ってきても、水槽内に入れて数日で緑色に。。。というのはよく聞く話です。
鉄分は水道水の中にも含まれているのですが、鉄分にも種類があり、水道水内に含まれるものは「三価鉄」が多く、水草が使用するのは「二価鉄」です。
そのため、赤系の色みを出すためには「鉄分(二価鉄)」の追肥が必要となります。
鉄分のみ追加する液肥や、液肥の中に鉄分を含む液肥はいろいろありますので以下に代表的な商品をあげておきます。
以下の記事にまとめていますのでそちらから御覧ください。
水草を綺麗に育てるために!液肥、固形肥料などの追肥方法と評価の高い商品一覧
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