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「照明高いよー買いたくないなー」という方も結構いるのではないでしょうか?

でもアクアリウムをはじめるためには購入することをおすすめします。

さて、ここではなんで水槽には光を放つ「照明・ライト」の設置が必要なのか、という基礎的なところと理想的な照明の点灯時間を書いていきます。

水槽用の照明の種類でどれを選べばいいかわからない、という方は以下のリンクにまとめていますのでそちらを御覧ください。

アクアリウム水槽用照明の選び方。蛍光灯、LED、メタハラの各特徴とおすすめな製品一覧

光の必要性

まずそもそも「光」がなぜ必要なのでしょうか。

熱帯魚の場合

  • 光により生活のリズムを整えられる
  • 体色が鮮やかになる

市販されている熱帯魚はよほどマニアックなものでない限り、日光を基準にして生活のリズムを整えます。カージナルやネオンテトラなどの昼行性の魚は太陽の光があるときに活動し、太陽の光がなくなれば体を休めます。そうすることで、体内のリズムが正常になり、熱帯魚も健康に生きていけるということです。

水草の場合

  • 光合成による成長に必須

求める光の強さ(光量)はその水草や珊瑚の種類によって様々ですが、水草の場合、光をエネルギーとして「光合成」を行うことで成長していきます。
光が足りないと、光合成がうまく行えず、弱々しい姿に育ってしまいます。

また、光合成が正常に行われると、間接的に水草以外にもメリットがでてきます。水草は成長する際、「窒素化合物(亜硝酸など)」のように熱帯魚に有害な物質や、水中の余分な栄養素を吸収してくれます。窒素化合物を吸収してくれるので、水槽内の水質安定にもつながりますし、ほうっておけばコケに回るはずだった栄養素を吸収してくれるので、コケ発生の予防にもつながります。

すべては光合成ありきですので、光を水草に当てることで水質が浄化され、濾過能力が向上するというわけです。

照明・ライトのメリット・必要性

室内でアクアリウムをやっているほとんどの人は、水槽用の照明やライトを設置しているはずです。コンテストに出ている水槽はほぼ100%人工照明によって創りだされています。

点灯・消灯時間を人為的にコントロールできる

光を当てるだけが目的なら太陽の光でもいいじゃん、って思う方もいらっしゃるかもしれません。

太陽光の場合、朝から夕方にかけて光が差し込みますが、その時間って家にいないことが多いのではないですかね?(僕はそうです)そうすると、仕事や学校から帰ってきた時には水槽内はまっくら、、、という状態になってしまいます。鑑賞目的が強いアクアリウムで、それは面白くありませんよね!

そのため、アクアリウムでは普段自分が家にいる時間に照明を点灯、いない間には消灯させることで、水槽内の熱帯魚や水草の生活リズムを人為的に変更したりします。

時間を設定するためには、人為的に変更できる仕組みが必要ですので、「照明・ライト」に以下の様な「電源タイマー」をセットすることで、毎日決まった時間だけ点灯できるようにするのが一般的です。

また、コケが大量発生した時には、終日照明を消灯させ、コケの光合成を低下させるという対処法もあります。太陽光ではそういった臨機応変な対応が取りにくいため、アクアリウムをやるならば照明の導入は必須と考えてください。

水槽の雰囲気・印象を変えられる

水槽は出来る限り綺麗に見えるようにしたいですよね?
光にも色がついていて、その光の色次第で水がより透明に見えたり、青を強くした大人な水槽の雰囲気に変更することも可能です。

照明・ライトの点灯時間

一般的に、点灯時間は6〜10時間の間がいいとされています。
僕の場合は毎日17時〜24時が点灯時間、それ以外が消灯時間です。それ以下だと水草の光合成がうまく行えず、それ以上だと熱帯魚や水草が休む暇がなく生体に悪影響をおよぼす上、コケが繁殖してしまいます。

太陽光

「太陽光に出来る限り近いもの」がアクアリウムでは「いい照明」と呼ばれています。では、太陽光ではいけないのか、という疑問が湧いてくる方もいると思いますが、水槽、特に水草や海水水槽では太陽光は避けてください。

光の強さ、点灯・消灯時間をコントロール出来ない

上記ですでに記載しましたが、点灯・消灯時間のコントロールができないと、昼間しか鑑賞するタイミングがありません。

また、太陽は晴れか曇りかで光量が大幅に変わってしまいます。
そうなると、水槽が綺麗に見れる日というのは運次第になりますし、特に梅雨の時期なんて水槽内がいつも暗い、なんてことにもなりかねません。

コケが大量に発生する

太陽光は室内水槽にとって強すぎる光です。水草の成長も当然促進されますが、それと同じくコケの成長も促進されます。
特にやっかいなのは水槽内の水が緑色になるアオコ(グリーンウォーター)です。生体のためにあえてグリーンウォーターを作る水槽もあったりしますが、鑑賞目的としては不向きです。
俺の水槽はコケメイン。と言い切る度胸がない場合は避けたほうがいいかと思います。

水温が上がってしまう

日光が当たる、ということは当然水温も上昇します。夏場に直接日光を当てていれば、水槽程度の水量だとすぐに温度が上昇し、熱帯魚や水草、サンゴ礁が生きられない環境になってしまいます。

光の単位

照明にはケルビンやルクス、波長など色々と複雑でとてもむずかしい話がつきまといます。詳しくは調べていただければ秀逸な記事がいっぱい出てきますのでそちらを参考にしてください。
ここではかなり荒っぽく簡単にまとめちゃいます!

項目 単位 説明
色温度 ケルビン(K) 光の色のことです。この数値は水草育成に向く向かない、という基準になるものではなく、水槽自体の透明度の印象を左右する数値です。また、「明るさ(照度)」とも別物ですので注意してください。アクアリウムでは8000ケルビン以上のものが人気で、12000ケルビンのものであれば透明度はグッと上がります。8000ケルビン以下だと、すこし黄みがかって見えてしまい、あまり見栄えがよくありません。
波長 ナノメーター(nm) 電磁波の波の長さの単位です。といってもわかりませんよね。具体的に言うと、水草は赤色(600nm~700nm)と青色(350nm~450nm)の波長をメインに使って光合成を行います。蛍光灯、メタハラではこの波長をカバーしやすいですが、LEDは赤色を出しにくい傾向が強いです。
参考:水草育成の照明
照度 ルクス(lx) 光があたっている場所の光の量のことです。この数値が高ければ高いほど、明るくなります。水草育成に向く波長が不足しているLEDでも水草が育っていることを見ると、この数値が高ければ水草を育てることは可能なんだと理解してます。
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