小型水槽や金魚・ベタ水槽でよく使用される水槽ろ過装置「外掛けフィルター」の特長・使用方法や「静音性」「水流の強さ」などから判断するおすすめな製品・ろ材をご紹介しています。
ろ過フィルターの情報を知りたい方は以下から御覧ください。
この記事の目次
ろ過については下記に詳しく記載していますのでそちらをご覧ください。
ろ過と濾過バクテリア
ここでは簡単に説明しておきます。
水槽の水をきれいにすることです。水槽内には「生体に悪影響を及ぼす有害な物質」「糞や水草の葉っぱなどの目に見えるゴミ」「アクや黄ばみなどの汚れ」が存在しますので、これらをどうにかしなければいけません。水換えをすればきれいになるのですが、毎日の水換えは難しいですよね。そのため、こういったものをきれいにする仕組みを水槽内に導入することで、水換えの頻度を少なくしても、キレイで安全な水をつくることが可能です。その仕組を導入するために「ろ過フィルター」が必要になります。
ろ過フィルターには8つほど種類があります。
それぞれ一長一短あり、安くてすべてを完ぺきにこなすフィルターというのは存在しません。そのため、自分のしたい水槽に合わせてどのフィルターが最適かを選ぶ必要があります。
8つのフィルタータイプの選び方と特長は以下にまとめていますので、まだどれを選べばいいかわからない人はそちらからご覧ください。
8種類ほどあるろ過フィルターですが、どいれもやってることは同じで、「水を濾過槽にもっていき」「濾過槽で濾過し」「排水する」というだけのものです。水槽と言ってもいろいろな水槽が存在しますので、それぞれに合わせて開発されていった結果、8種類ほどになった、というわけです。
外掛けフィルターとは、水槽のフチにひっかけて使用するタイプのろ過フィルターで、フィルターの中でも主に45cm以下の小型水槽向けに作られているろ過フィルターです。水槽から水を吸い取り、濾過槽とよばれる箱を通過させ、濾過した水を水槽内に排水します。通常、濾過槽内には各メーカーから出ている「外掛けフィルター純正ろ材」という生物・物理・化学ろ材セットになったろ材をセットして使用します。
外部フィルターのようにフィルター用に場所を確保する必要がなく、取り外し、場所移動などが容易に可能です。また、安価に購入可能で、底面式フィルターのように知識が求められることもなく、説明書を一通り読めば苦労なく設置が可能で、初心者向けの小型水槽などで、この外掛けフィルターがセットで販売されていることも多いです。外掛けフィルターは、小型水槽を行う場合にどのような水槽でも必ず候補に上がるほど汎用性の高いろ過フィルタータイプです。
水流を調整できるため、ネオンテトラ、カージナルテトラのように水流を好む熱帯魚から、金魚、メダカ、ベタのような水流に弱い熱帯魚まで幅広く飼育可能です。
ビーシュリンプのように水質に敏感な生体の場合、メーカー推奨の純正ろ材を2-3週間で交換する方法での水槽運用の場合、生物ろ過力が不安定になってしまうため飼育は難しいかと思います。外掛けフィルターを改造して生物ろ過力を向上させるか、底面式フィルターのようにろ過力の高いフィルターを選んでください。
小型水槽向けのろ過フィルターとなると候補に上がるのはこの「外掛けフィルター」と「底面式フィルター」「投げ込み式フィルター」「スポンジフィルター」が候補に上がりますが、外掛けフィルター以外のフィルター方式がすべて「エアーポンプ(エアレーション)」との併用が前提となったフィルター方式で、CO2がほとんど水中に残らないことから、CO2添加を必要とする小型の水草水槽ではこの外掛けフィルターがよく選択されます。さらにその他ろ過フィルタータイプは水槽内への設置が必要なため、水槽の景観を重要視する水草水槽では敬遠され、外掛けフィルターが使用されることがほとんどです。また、水槽の縁にひっかけるため、水槽上部も空き、水槽をすっきりさせて見せることができる上、比較的強い光量を求めるような水草向けの照明も多く設置可能で、そういったところが水草水槽に人気の理由となっています。ただし、最も水草水槽向きのろ過フィルタータイプは「外部式フィルター」ですが、外部式フィルターの場合、水槽の外に設置スペースが必要となる上、価格も高いため、45cm以下水槽では外掛け式のほうがコストパフォーマンスに優れています。
他のフィルターに関して知りたい方は以下から御覧ください。
全種類一覧!水槽用フィルター・ろ過器(水中ポンプ)の選び方と各特徴。
30cm用の外掛けフィルターで1500円程度で購入可能です。単純に「フィルター本体代」であれば「投げ込み式」や「スポンジ式」「底面式」のほうが安価ですが、これらのフィルターは「エアーポンプ」を別途購入する必要がありますので、それを考えると同じくらいの金額となります。また、外部式フィルターに比べると3分の1以下ですので、比較的手が出しやすい価格帯です。
基本的にはどんな製品も外掛けフィルターの本体を購入し、外掛けフィルター純正ろ材を入れ、スイッチを入れればそれで設置完了となり、非常に楽に設置が可能です。底面式フィルターのように、底床を選び、フィルターの上に底床を適切な厚みで敷き、、、のような専門的な知識が不要で、初心者も安心して扱えるろ過フィルターです。
底面フィルターやスポンジフィルターのように水槽内に設置するものの場合、悪目立ちしてしまい水景を損ねてしまいます。外掛けフィルターであれば、水槽の外側に本体が設置されますので、水槽内に設置するタイプのものよりもスッキリして見えます。特に写真撮影などの場合には、フィルターを付けたままでも水槽内に映ることはありませんので、水草水槽など水景を重要視する水槽におすすめです。
外掛けフィルターは、濾過する際に水と空気が触れ合うような構造になっていますので、酸素を空気中から取り込みやすい構造です。また、水槽内に水を戻す際には水を落とすので、その際に空気を巻き込むため、酸素を取り込みやすく、比較的生体が酸欠になりにくいフィルタータイプです。ただし、小型水槽向けのフィルターとして選択肢に上がる「底面フィルター」「投げ込みフィルター」「スポンジフィルター」は「エアレーション」とセットでの使用となりますので、酸素の取り込みやすさでは「外掛けフィルター」はその他フィルターには敵いません。
小型水槽向けとなると「底面フィルター」「投げ込みフィルター」「スポンジフィルター」がその他の候補となりますが、これらのフィルター方式はエアーポンプとセットでの使用となりますので、ぶくぶくと水面から音がしてしまいます。外掛け式フィルターはエアレーションを必要とするフィルターではありませんので、その他のフィルターよりも静音性が高いです。ただし、モーター音や、排水するときに水面に水を流し込むため、その際に水面と高低差があると音がしてしまいます。これらの音の大きさは製品によって異なります。
詳しくは「外掛けフィルターの音」を御覧ください。
外掛けフィルター純正ろ材を取り替えるだけ、ですので水に手を突っ込んだり、風呂場に持っていって洗ったりといった煩雑さがなく、非常にメンテナンス性が高いです。メンテナンスの死やすさであれば「上部式フィルター」も候補に上がりますが、上部式フィルタは基本的に45cm以上の水槽サイズ向けとなり、小型水槽向けの商品ラインナップは充実していません。
外掛けフィルターには水中にモーターが設置されているタイプと、水槽外にモーターが設置されている2つのタイプがあります。現在はほとんどが水中モーター式ですが、一部水槽外のモータもあります。水中モーターのほうが音が静かというメリットがある反面、どうしてもモーターの稼働熱によって水温に影響を与えます。冬場であればエコでいいのですが、夏場の場合にはファンなどで水温が上昇しないように配慮する必要があります。
水草水槽を行うのであれば、高光量が必要となります。外掛けフィルターは水槽のフチに引っ掛けるタイプのため、水槽上部が空き、照明を多く設置することが可能です。例えば、上部式フィルターのように水槽上部に設置するようなフィルターの場合には照明と場所がバッティングしてしまい、前面半分のスペースしか照明設置スペースがとれませんので、どうやっても後ろ側が暗くなってしまい、水草の育成が難しくなっていしまいます。
水草を育成する場合、CO2の添加を必要とする水草があります。外掛けフィルター自体、水と空気が常に触れ合っているろ過フィルタータイプですので、CO2が空気中に逃げてしまいます。ただし、他の小型水槽向けのろ過フィルターとなると「底面式フィルター」「スポンジ式フィルター」「投げ込み式フィルター」の3つですが、これらはすべて「エアーポンプ(エアレーション)」とセットで使用する必要があります。エアレーションはCO2を空気中に逃してしまうため、CO2の添加が全く意味をなさなくなってしまいます。そのため、小型向けのろ過フィルタータイプの中では最も外掛けフィルターが水草育成に向いているろ過フィルタータイプとなります。
上記の「照明が設置しやすいこと」「CO2が小型水槽向けフィルターの中では逃がしにくい方なこと」から水草育成水槽に向いているフィルター方式となります。
濾過能力の高さは
・酸素量
・ろ材の多さ(濾過槽の大きさ)
が影響してきます。外掛けフィルターは濾過槽の大きさが小さいため、濾過力もそれなりに低くなってしまいます。また、通常、製品に付属している「外掛けフィルター純正ろ材」は、「活性炭のろ材」であり、生物ろ過よりも吸着ろ過がメインである点や、2-3週間で交換してしまい、せっかく繁殖させたバクテリアを0にしてしまうこと、などから基本的にろ過力が低くなっています。小型水槽向けで最も濾過力が高いのは「底面式フィルター」となりますので、濾過力を重視する場合には底面式フィルターを検討してください。
外掛けフィルターは、通常純正ろ材と呼ばれる各メーカー推奨のろ材を使用します。これを使用すると、設置や交換が非常に簡単なのですが、メーカーはこの外掛けフィルター純正ろ材を2-3週間で取り替えることを推奨しています。2-3週間で取替を推奨しているのは活性炭を使用しているためで、活性炭の効果がそれくらいで消えてしまうためです。通常、ろ材を2-3週間で取り替える、というのは他のフィルター方式では行わないため、ランニングコストがそれなりにかかってしまいます。
こちらに関しての問題点と解決策をこの記事内の別の場所に記載してますので、以下のリンクから遷移してください。
純正ろ材を使用するデメリット
メリットのところでも記載しましたが、外掛けフィルターは、小型水槽向けのろ過フィルタータイプの中ではCO2を逃がしにくい構造なだけであって、全ろ過フィルタータイプの中で最も逃がしにくいというわけではありません。水草育成に最も向いているろ過フィルタータイプは「外部式フィルター」と呼ばれる、水槽の外に設置するろ過フィルターです。外掛けフィルターは水と空気が触れ合わずに濾過を行うため、CO2の添加が無駄にならず、水槽内に維持し続けやすいフィルタータイプです。これに比べれば、外掛けフィルターは逃しやすいといえますが、小型水槽向けのフィルターの中ではまだましなフィルターになります。
水槽サイズに対して水流が強いと、洗濯機のようになってしまい熱帯魚の体力を消耗してしまいます。特に、金魚、ベタ、メダカなど、泳ぎが不得意で水流が苦手な観賞魚にとっては寿命を縮める要因となってしまいます。外掛けフィルターの場合、水槽サイズに対して水流が強い製品も一部ありますので、選択する場合には注意が必要です。ただし、最近、各メーカーからでている外掛けフィルターは「水流調整機能」がついているものがおおく、水流を弱めることも可能ですし、構造がシンプルため、水流を弱めるカスタマイズも可能ですので、それで対応は可能です。
45cm以下の小型水槽の場合、最初に候補に上がるろ過フィルター方式です。生体育成はもちろん水草育成までこなせるため、今後色々なことをしてみたい人に特におすすめできるフィルターです。また、設置・メンテナンスが容易なため、水槽を始める人は、まずこのフィルター方式から始めてみれば水槽の楽しみを一通りやれるかと思います。
また、水槽内に設置しませんので、水槽内がスッキリして見え、水景を楽しみたい方には特におすすめです。
小型水槽の立ち上げ方は以下に記載しています。
小型水槽の立ち上げ方・おすすめな製品
外掛け式フィルターは小型水槽向けフィルターの中では最も水草育成に向いているフィルターとなります。
「比較的CO2を逃がしにくいこと」「水槽内に設置しないため照明が多く設置できること」から水草育成に特におすすめなフィルターです。また、水草水槽は特に見た目に拘る傾向が強いため、水槽内に設置しない外掛け式フィルターはまさにうってつけなフィルターです。
ネオンテトラやラスボラなどは生息地は川など水流がある場所ですので、水流を発生させることでより自然に近い姿を見ることができます。特にこれらの熱帯魚は水流に向かって群泳しますので、群泳を楽しみたい場合には水流を発生させることで可能性が上がります。
外掛けフィルターは他のフィルター方式と設置場所がバッティングしにくい上、取り外しが容易なため、外部フィルターや底面フィルターのサブフィルターとして使用されることもあります。外部フィルターや底面フィルターのように強力な濾過力を持つフィルターをメインフィルターにし、その補助として外掛け式フィルターを使用することでろ過力を向上させるような使用方法も行われます。
外掛け式フィルターは基本的にろ過力が低いフィルターです。カスタマイズなどして生物ろ過力を強化する方法もありますが、それでもそもそもの濾過槽の小ささがありますので、住み着く濾過バクテリアの量が少なく、60cm水槽だとろ過力が不足する恐れがあります。一部60cm水槽向けの外掛けフィルターもありますが、60cmレベルのサイズの場合には外部式や底面式を第一候補として検討することをおすすめします。
人気の高いビーシュリンプと呼ばれる小さなエビは、水質に敏感で、水質の悪化によってすぐに死んでしまいます。そのため、ろ過力の低い外掛け式フィルターでは水質が安定せず、ビーシュリンプを長期に渡って飼育するのは難易度が高く、初心者向きではありません。もしどうしても外掛けフィルターで対応する場合には、純正のろ材バッグをしようするのではなく、多少カスタマイズし生物ろ過を強めてください。純正のろ材バッグだと、2-3週間で交換する必要があり、生物ろ過がそのたびにリセットされてしまいますので、生物ろ材を長期に渡って使用できるようにカスタマイズしてください。
水質の変化に敏感な熱帯魚を飼育する場合、ろ過力を高めて水質を安定させる必要がありますが、外掛け式フィルターは濾過力が弱いフィルターです。特に純正のろ材バッグを使用している場合には、2-3週間でのろ材交換が推奨されていますので、定期的に濾過バクテリアもリセットされることになり、水質が安定しなくなります。リング状ろ材などの生物ろ材を入れることで、安定させる方法もあります。
ベタ、金魚のように観賞用に改良品種された魚や、メダカのようにもともとの生息地が池のような流れのない場所に暮らす魚は水流が苦手で、水流があるとうまく泳げず体力を消耗してしまいます。
外掛けフィルターすべてが水流が強いわけではありませんので調整することで対応可能ですが、一部製品は水流が強いものがありますので注意してください・
安価に始めたい場合には「投げ込みフィルター」「底面フィルター」「スポンジフィルター」が候補になります。ただし、これらフィルターはエアーポンプが必要となりますので、エアーポンプをもし持っていない場合はエアーポンプの購入費用も必要となりますので注意してください。
「静音性」「機能の豊富さ」「濾過槽の大きさ」「流量」などから考えた、おすすめな外掛けフィルターの製品を理由付きで紹介していきます。代表的な製品は以下の5つのシリーズになります。
個人的には「テトラのオートワンタッチフィルターATシリーズ」か「GEXの簡単ラクラクパワーフィルターXシリーズ」のどちらかかなと思います。私は「テトラ オートワンタッチフィルターAT30」を購入しています。
テトラ (Tetra) オートワンタッチフィルター AT-30
テトラ (Tetra)
※
参考価格:
¥ 2,041
※
amazon : ¥ 1,100※charm : ¥ 1,025※
※記事更新時点の情報です。現時点の情報と異なる場合がございますのでご注意ください。
モーター位置 | 流量 | 濾過槽の大きさ | 流量調整 | 自動呼び水 | 濾過槽の遮光 | エアレーション |
---|---|---|---|---|---|---|
水中モーター | 3.8-4.8L/時 | 普通 | あり | あり | あり | なし |
※AT30の場合
まず最もおすすめな商品です。このテトラの「オートワンタッチフィルター」は日本で一番使われている外掛けフィルターです。人気が高いだけあり、基本的な機能も一通りついていて、自動呼び水機能がついていますので、水槽に設置し、コンセントを入れるだけでスタート可能という手軽さで初心者に特に人気が高いです。また、水中モーター採用で静音性も高く、一昔前の外掛けフィルターに比べれば、かなり音が小さくなっています。濾過槽の大きさは次に紹介する「GEXのラクラクパワーフィルター」のほうが少し大きめです。寝室の水槽に使用していますが、静まり返った部屋では耳をすませば「んーーー」という音が聞こえるものの、気になるレベルではなく、空調をつけていれば空調のほうがうるさいレベルです。
水流に関しては、全製品中最も弱い水流が出せます。水流調整のつまみを最も弱くすると、水流というより水面に波紋が広がる程度まで落とせます。そのため、金魚、ベタ、メダカのように水流が苦手な魚でも問題なく飼育可能です。
また、もともとの静音性が高く、さらに流量を低下させることで排水の際の音も小さくできるため、夜寝静まったときには流量を最低まで下げ、静音性を高めるなどの使用も可能です。
テトラのオートワンタッチフィルターにはATシリーズとOTシリーズがあります。
ATとOTの違いは「モーターの位置」です。ATシリーズは「水中モーター」を採用しており、「OTシリーズ」は「外部式モーター」を採用しています。
ATの水中モーターは、音が静かですが、水槽で悪目立ちするのと、モーターの発熱で水温を上昇させてしまいます。
OTの外部式モーターは、水中モーターよりも静音性は劣りますが、水槽外にモーターがあるので、水槽内がスッキリして見えますし、水温にも影響をほとんど与えません。また、デザイン面でも異なり、ATは白い部分やシルバーの部分など、色が塗られている場所があるのに対し、OTシリーズは全体的に透明になっているので水槽内でも目立ちにくいです。好みで選んで結構ですが、やはり静音性はフィルターでも重視される項目ですので、ATシリーズのほうが売れています。
ジェックス 簡単ラクラクパワーフィルターM
ジェックス
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参考価格:
¥ 1,944
※
amazon : ¥ 1,200※charm : ※
※記事更新時点の情報です。現時点の情報と異なる場合がございますのでご注意ください。
モーター位置 | 流量 | 濾過槽の大きさ | 流量調整 | 自動呼び水 | 濾過槽の遮光 | エアレーション |
---|---|---|---|---|---|---|
外部モーター | 6(50Hz) 7.2(60Hz)L/分 |
大きめ | あり | なし | なし | あり |
※簡単ラクラクパワーフィルター Mの場合
GEX簡単ラクラクフィルターも人気の高い商品です。こちらは外掛けフィルターにあったらいいなと思われる機能を盛り込んでおり、いちいち自分で改造する必要が無いのは非常に魅力的です。例えば他のメーカー製品と最も大きく異なるのが、外掛けフィルターに自前のエアレーション機能をつけている点です。酸素を十分に供給できるため、濾過バクテリアの繁殖にいい影響をあたえるでしょうし、濾過槽が大きいため、リング状ろ材のような生物ろ材を豊富に入れることが可能です。流量はテトラのオートワンタッチフィルターよりもこちらのほうが多いので、流れは強くなります。ただ、このパワーフィルターは排水する場所が水流を受け止める形になっており、さらに角度を調整できるので、ある程度水流の強さを弱めることが可能です。また、ストレーナースポンジが最初から付いています。
水流がテトラのオートワンタッチフィルターよりも強めに出せますので、特にネオンテトラやカージナルテトラなど水流を好む熱帯魚にはこちらのほうがおすすめです。
また、自分で生物ろ材や物理ろ材などを入れて、ろ過力を向上させたい人も、濾過槽が大きく、流量が強いこちらをおすすめします。濾過バクテリアの繁殖には酸素がしっかり供給されている必要があるため、流量があれば止水域ができにくく、有害物質を作り出す嫌気性細菌の活動を抑えることができます。
寿工芸 プロフィットフィルター X2
寿工芸
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参考価格:
¥ 2,160
※
amazon : ¥ 1,180※charm : ※
※記事更新時点の情報です。現時点の情報と異なる場合がございますのでご注意ください。
モーター位置 | 流量 | 濾過槽の大きさ | 流量調整 | 自動呼び水 | 濾過槽の遮光 | エアレーション |
---|---|---|---|---|---|---|
水中モーター | 約5.5/6.5L/分 | 普通 | あり | あり | なし | なし |
プロフィットフィルターX2の場合
こちらはコトブキから発売されている外掛けフィルターです。テトラのオートワンタッチフィルターと似たようなフィルターになります。形はひし形で、スッキリしたデザインになっています。ストレーナースポンジ付きです。水流は多少強めです。
外掛けフィルターに入れるろ材には「純正のろ材バッグを使用する」「自分でろ材を購入し入れる」2つの選択肢があります。メーカーは生物、物理、科学ろ材がひとつになった純正のろ材の使用を推奨していますが、デメリットも大きいです。
外掛けフィルターは、通常純正ろ材と呼ばれる外掛けフィルター用のろ材を使用します。これを使用すると、設置や交換が非常に簡単なのですが、メーカーはこの外掛けフィルター純正ろ材を2-3週間で取り替えることを推奨しています。
というのも、この外掛けフィルター純正ろ材は「活性炭」とそれを囲む「ウール」で作られています。この「活性炭」は主に「化学濾過」という「にごりや黄ばみなどを吸着する」ことが目的なのですが、この活性炭がだいたい1ヶ月程度で効果が切れ、自身の吸着能力の限界がくると、逆に吸着したものを吐き出し始めるためです。そのためメーカー推奨で2-3週間で1パックを交換、となっています。しかし、2-3週間ごとに取り替えているとランニングコストがかかってしまいます。
通常、生物ろ材は半年〜1年以上使い続けるものですので、生物ろ材を2-3週間でいちいち新しいものに取り替えるという手法は、あまり効率的なものではありません。ろ材設置→濾過バクテリア繁殖→取り替えてまた1から、、、みたいなことになります。
以下の記事で、初心者でも簡単にできて、どのような外掛けフィルターにも対応した、生物濾過力を向上させることができるカスタマイズ方法を記載しておきますので、詳しくはそちらをご覧ください。
外掛けフィルターのメーカー純正ろ材はどの製品にも活性炭が含まれており、活性炭のような吸着ろ材は2-3週間で交換する必要があります。
基本的には自身がもっている製品の純正ろ材を使用してください。
テトラのオートワンタッチフィルター用のろ材バッグです。
テトラ (Tetra) テトラ バイオバッグジュニア お買い得6コ入りエコパック
テトラ (Tetra)
※
amazon : ¥ 760※charm : ¥ 738※
対応フィルター:●OT―30●OT-30Plus●AT―20●AT―30●IN―30
※記事更新時点の情報です。現時点の情報と異なる場合がございますのでご注意ください。
GEXラクラクパワーフィルター用のろ材バッグです。他メーカーのテトラオートワンタッチフィルターにもサイズさえ同じであれば使用可能ですが、取っ手部分がはみ出しますので、それを切り落とす必要があります。
ジェックス 簡単ラクラクフィルター交換ロ過材SM-6P
ジェックス
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参考価格:
¥ 1,458
※
amazon : ¥ 800※charm : ¥ 776※
対応フィルター:●簡単ラクラクパワーフィルターS・M●簡単ラクラク eフィルターS・M
※記事更新時点の情報です。現時点の情報と異なる場合がございますのでご注意ください。
他のメーカーのものであっても大きささえあっていれば使用可能です。
例えば以下のようにGEXのろ材をテトラオートワンタッチフィルターに使用した画像です。GEXのろ材はオートワンタッチフィルターでは取っ手の部分が出過ぎているため蓋がしまりません。
このような場合には取っ手を切り落として対応してください。
外掛けフィルターはどのメーカーも基本的に製品純正のろ材の使用をすすめていますが、以下のように生物ろ材を開いているスペースに別途入れることで「生物ろ過」を強化する商品もあります。この場合、ろ材バッグを取り替えても濾過バクテリアが激減することは防ぐことができ、生物ろ過力向上と水質の安定に効果があるかと思います。また、純正のろ材バッグは取り替える必要はありますが、生物ろ材は取り替えず、長期に渡って使用可能です。そのため、純正ろ材のみを使用するよりも、この生物ろ材を入れる方法をおすすめします。
ろ材に関して詳しく知りたい方は以下の記事を御覧ください。
生物ろ材の中でも最も有名で、多くのアクアリストから信頼を得ている商品です。ソフトタイプとハードタイプがありますが、ソフトタイプは水質を弱酸性にし、ハードタイプは水質を弱アルカリ性に寄せます。飼育する熱帯魚次第ですが、一般的には弱酸性側のソフトタイプの購入となります。
パワーハウス カスタムイン 50 ソフトタイプ
パワーハウス
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参考価格:
¥ 1,080
※
amazon : ¥ 640※charm : ¥ 622※
※記事更新時点の情報です。現時点の情報と異なる場合がございますのでご注意ください。
外掛け式フィルターは基本的な構造はどのメーカーの製品も同一ですが、若干異なる場所もあります。ここでは外掛けフィルターを選ぶ際に判断基準になる項目を上げていきます。
製品によって、外掛けフィルターから出る音の大きさが異なります。「外掛けフィルターの音」で説明した通り、水中モーターであれば音は静かになりますし、排水の際に水が緩やかに流れるような排水口の形状にしていれば水が水面を叩く音が小さくてすみます。各メーカーで代表的な製品は基本的にこれを満たした仕様になっています。後ほど、おすすめな製品を紹介します。
各メーカーで濾過槽の大きさが異なります。純正のろ材バッグを使用するならこの大きさはあまり関係ありませんが、リング状ろ材など、生物ろ材を入れるとなると濾過槽が大きければ大きいほど、濾過力も向上します。ただし、大きければ大きいほど、設置スペースも必要となります。水槽などを壁際に設置している場合には、壁と水槽の間に設置スペースが有るかなど確認してください。また、大きいものは目立ってしまい、そこに目が言ってしまうこともありますので注意してください。
外掛け式フィルターに水流調整機能がついているものがあります。水流を好む熱帯魚や、逆に水流を苦手とする熱帯魚など様々いますので、水流調整機能付きであれば様々な魚種の飼育水槽に対応可能です。また、水流が強すぎると、水草などの育成にも影響が出てしまいますので、水流調整機能があるもののほうがおすすめです。
外掛けフィルターは水槽に水を戻す際に、水槽の水面に水を落とすような仕組みになっているため、水の勢いが強いとぴちゃぴちゃと音がしてしまいます。特にフィルターと水面の高低差があるほど音がでてしまいます。一部製品では、水槽に水を戻す排水口の形を工夫し、水をゆるやかにするもの(テトラ オートワンタッチフィルターシリーズ)や、先端が曲線にめくれあがっていて、水を受け止めるような形のもの(GEXラクラクパワーフィルター)など工夫されていますので、そういった製品のほうが柔軟に対応できおすすめです。
GEXのラクラクパワーフィルターは濾過槽内にエアレーション機能もついています。これは強弱の調整が可能で、エアレーションを行わないことも可能です。濾過バクテリアは活動に酸素を必要としますので、エアレーション機能は水槽のろ過フィルターにとっては非常に有効だと考えられます。ただし、水草水槽のようにCO2の添加を行う場合にはエアレーションをしてしまうとCO2が空気中に逃げてしまいますので、水草育成水槽の場合にはエアレーション機能はOFFにしておいてください。基本的に水草水槽の場合には、昼には水草の光合成で酸素を生成し、夜にエアレーションで酸素を共有する、という考えがいいかと思います。
外掛けフィルターは水を水槽から濾過槽に引き上げる必要がありますが、一部製品では、水槽に設置し電源を入れれば自動で水を濾過槽に汲み上げてくれる製品があります。この機能を自動呼び水機能と読んでいるのですが、この機能がない製品もあります。自動呼び水機能ないものは、自分で外掛けフィルターの濾過槽に水を入れ、その後電源を入れる必要があります。これを行うのはフィルターが停止した状態から稼働させるときだけになりますので、停電で止まってしまったときに自動でろ過が復旧しない可能性があります。
外掛けフィルターの設置場所は最も照明から近い位置になりがちです。水と光があれば苔が繁殖してしまう可能性がありますが、光は強ければ強いほど繁殖する可能性も上がります。そのため、苔繁殖のリスクを減らすためには濾過槽内を遮光して光が届かないようにしたほうがいいのですが、製品によっては濾過槽のふたが透明なものと、不透明なものがあります。不透明なものは悪目立ちしてしまいますので、見た目上透明な方がいいのですが、透明だと苔が繁殖するリスクが高まりますので注意してください。
外掛けフィルターは各メーカーから多くの製品が出ていますが、おすすめな製品は以下の仕様を満たしているものとなります。
外掛けフィルターのように単純な構造で大量に生産されいている製品は初期不良があるものも一部あるようです。私自身まだ初期不良品にあたったことはありませんが、フィルターを回すとからからうるさいなどの軽微な不良品もあったりするようですので、信頼できるメーカーの多くの水槽で使用されている製品を選べば確率は下がるかと思います。
外掛け式フィルターはどうあっても音がしてしまいます。そこまで大きな音ではありませんし、気にならないという人もいるかと思いますが、この音について詳しく記載していきます。
外掛けフィルターで音がでる場所は水を吸い上げるために稼働している「モーター音」と「モーターと接触しているものの振動音」と「排水されるときに水面を水が叩く音」の3つです。
モーター音に関しては、水中にモーターが設置されている製品であれば、水中にないものに比べ音が小さくなります。現在販売されている外掛けフィルターはほとんどが水中モータータイプです。ただし、モーターは発熱しますので、水中にある場合多少(1℃程度)水温を上昇させます。冬場であればエコなのですが、夏場であればファンを稼働させ、水温上昇を防いでください。水中にモーターがない外部式モーターの場合、
モーターは振動しますので、フィルターの蓋や、外掛けフィルターと接している水槽なども同様に振動します。振動する際にしっかり固定されていないと、カタカタと音がなることがあります。蓋や水槽戸の隙間を固定し、動かないようにすれば音はおさまります。
また、外掛けフィルターは、水を排水する際、水面に水を落とすような仕組みになっています。その際、外掛けフィルターの排水口と水面に高低差がある場合には水が水面を叩く音がしますので、高低差ができないよう水量をつねに維持してくようにしてください。維持しておいたとしても、水面に流れ込む水の音は聞こえてしまいますが、各メーカーはこのフィルターから水面に流す排水口の形状を工夫することで、音を低減させる仕組みを取っています。
たとえば外部式フィルターの代表的な製品であるテトラ社の「オートワンタッチフィルター」では波打った形状になっており水流を低減させるよう工夫していますし、
GEXのらくらくパワーフィルターでは水流を受け止める形状になっており、かつこの受け止め箇所は角度を調整可能です。
テトラのオートワンタッチフィルターATシリーズで長年運用しましたが、水流がかなり弱めまで調整できるので、排水口と水面の高低差さえ気をつければ水が流れ込む音はそこまで気にならないはずです。ただし、夏場などいつのまにか水が蒸発し、水面との高低差ができてしまう場合もありますのでその場合には注意してください。
結局、外掛けフィルターがうるさいか、ということですが、「水中モーター」で「排水する場所に工夫がしてある商品」であれば、基本的にはそこまで気にするレベルではありません。同一の部屋の中であっても、ある程度離れた場所であれば気になることはないレベルです。渡しの場合、寝室に外掛けフィルターを設置していましたが、暖房や、外の音のほうがよほどうるさいれべるできにせず睡眠していました。空調や、外の音など他の音がまったくしない場合にはさすがに耳をすませば低温のモーター音が「んーーーーー」みたいな感じで聞こえてきますが、私は気にならないレベルだと思います。(もちろんそれを気にする方もいるかと思いますが。)
また、外掛けフィルターは各種フィルターの中でも、静音性が高い部類のフィルター方式で、特に小型水槽向けとなると、外掛け式が最も静音性の高いフィルター方式となるため、これがうるさいとなると他のフィルターを選択した場合にもうるさいと感じてしまうかと思います。具体的に言うと、小型水槽向けのフィルターとなるとその他に「底面フィルター」「スポンジフィルター」「投げ込みフィルター」が候補となりますが、これらのフィルターは「エアーポンプ」とセットで使用するため、エアーポンプのモータ音と、水槽内で発生する空気(ぶくぶく)が水面で弾ける音が聞こえてきますので、こちらのほうがよほど音がうるさいかと思います。そのため音が最も小さい小型向けろ過フィルターとなると外掛け式フィルターの選択になります。
どうしても、もっと静かなものをということであれば小型向けの商品はあまりありませんが「外部フィルター」を検討してください。このフィルターもモーター音はしてきますが、外が景色ほどうるさくありませんし、外部式フィルターはホースでつなげる範囲ならどこでも設置可能ですので、例えば水槽台の中に設置し、その扉をしめてしまえばモーター音も聞こえないレベルまで落とすことが可能です。ただし、価格が高くなる点、設置場所の確保が必要な点に関しては注意してください。
※製品にもよってきますので、製品の評判など確認してください。
外掛け式フィルターは一部水流が強いものがあります。現在販売されいているものは「水流調整機能」がついていますので、「おすすめな製品」で記載した商品であればそこまで問題になることはないかと思います。特にテトラのオートワンタッチフィルターは、流量をとても弱くできるため、ベタや金魚のような泳ぎが苦手な熱帯魚でも問題なく飼育できるはずです。ただ、水流調整機能がついていないものもありますし、外掛けフィルターは個体差もあったりしますので、ここでは水流の強さと、水流を弱める方法を記載していきます。
手持ちのテトラオートワンタッチフィルターAT30の水流の画像です。純正フィルター設置時にこれくらいの強さになります。
基本的にテトラのオートワンタッチフィルターは水量がかなり弱めです。最小に設定すると、水流はあまり発生せず、水面を揺らしている感じです。
外掛けフィルターの水流を弱めるためには、当然ですが、水流を邪魔してやればいいわけです。その方法としては「吸い込む水の量を減らす」「濾過槽に障害物を置く」「排水口から水面に流れる水をゆるやかにする」の大きく3通りあります。
ストレーナーと呼ばれる給水パイプにスポンジを付けることで、吸い込む量が減りますので、水流は弱くなります。以下のようなストレーナースポンジというものが数百円で販売されていますので、それを購入して取り付けてください。このストレーナースポンジ本来の目的は、「小さなゴミや稚魚を吸い込まないため」と「濾過バクテリアの繁殖場所(生物ろ過)を作るため」、となりますが、吸い込みを弱めるため結果として水流も弱くなります。設置することで水質安定や吸い込み防止が見込めるため、設置した方がいいのですが、ストレーナースポンジは水槽内で悪目立ちしますので、景観とトレードオフとなりますので注意してください。
ストレーナースポンジを設置することで、外掛けフィルターのろ材が汚れにくくなりますので、メンテナンスの手間が多少のばせます。ただし、外掛けフィルターのろ材は「活性炭」が含まれており、活性炭は2-4週間で有害物質の吸着効果がなくなり、逆に有害物質を吐き出すようになりますので定期的な交換が必要となります。
排水口に障害物をおけば水理由は弱まります。おすすめはウール素材やスポンジなど水を吸収するような素材です。副次的な効果として、細かいゴミも取り除いてくれます。
ただし、照明に近い場所となるうえ、遮光もできない場所ですのでコケの繁殖が予想されます。ここに設置する場合には定期的に取り替えてください。
外掛けフィルターの設置方法を写真付きで解説していきます。テトラのオートワンタッチフィルターAT30で解説しますが、基本的にどのフィルターも設置方法は変わりありません。
オートワンタッチフィルターAT30の場合、入っているパーツは以下です。
組み立てていきます。説明書を読まなくても非常に容易に組み立てることが可能です。
まず、延長パイプとストレーナーを繋いでください。
ストレーナーと延長パイプをつなげたら、それをモーター部分に接続してください。
ちなみに、延長パイプを使用せず、ストレーナーだけでも接続、使用可能です。ただし、延長パイプをつけたほうが、水槽の底から水を給水できるためより効率的に水槽の水をろ過可能です。
この垂直調整レバーは、ストレーナーと水槽を並行にするためにとりつけるものです。水槽に引っ掛けただけでは垂直になりませんので、これをつけて水槽に設置してください。
今回は純正のろ材のテトラ バイオバッグJrを入れます。濾過槽に純正ろ材を入れるための溝があるので、そこに置くまで差し込みます。
ちなみに、ほかのメーカーの純正ろ材バッグでも使用可能ですが、蓋が閉まらないことがあります。テトラのAT30にGEXのラクラクパワーフィルター用のろ材を入れてみましたが、取っ手の部分がでてしまい蓋が閉まりませんでした。その場合、ろ材の取っ手の部分を切り落としちゃってください。
テトラのATシリーズにはついていませんので別途購入することになりますが、一部外掛けフィルターでは最初からセットになっていますので、ある場合にはそれをストレーナーに取り付けてください。細かいゴミを吸い込まないようにする目的ですが、生物ろ材としても機能します。あったほうが濾過槽内にゴミが迷い込まないので、濾過槽内に止水域ができにくく、生物ろ過力の向上が見込めますが、水槽内で悪目立ちしますので、景観とのトレードオフとなることに注意してください。
※写真は延長パイプをつけない場合のセット方法です。
テトラのオートワンタッチフィルターの場合、外掛けフィルター側面にコードをひっかけるフックが用意されていますので、それに写真のようにコードをひっかけてください。
水槽のフチに設置してください。前後左右どこでも設置は可能ですが、一番目立たないのは水槽背面です。また、もしネオンテトラやカージナルテトラなどを群泳させたい場合には、水流に向かって泳ぐ性質がありますので、水槽の横に設置し、横から水流を流してあげたほうが群泳しやすくなります。
外掛けフィルター底面にさきほど取り付けた垂直調整レバーを回して、水槽面と並行になるように調整してください。
オートワンタッチフィルターは自動呼び水機能がついていますのでこのステップは不要ですが、一部電源を入れただけでは水を濾過槽内に自動で引き上げてこない製品があります。その製品の場合には濾過槽内にコップなどで水を入れてください。
水を入れずに電源を入れると、空回りが発生し、製品の不具合のもとになりますので、自動呼び水機能があるかどうか確認してください。
外掛けフィルターの電源を入れてください。通常、電源をさせば自動的に稼働します。
製品によっては水流調整ができないものもありますが、できるものは水流調整レバーで水流を調整してください。水流を弱めに設定するにしても、水が溢れてこないか確認するために、まずは最大の流量に設定し、30分ほど様子を見てください。セッティングがまずかったり、製品に初期不良などがあると、水が溢れて床が水浸しになってしまいます。
外掛けフィルターの電源を切ってから、蓋を開けて純正ろ材を取り出し、新しいろ材を入れてください。蓋を締めたら電源を入れ水が流れていることを確認してください。
外掛けフィルターはほとんどの製品が分解可能です。基本的には1月に1度、ろ材を交換し、だいたい半年に一度程度、分解して丸洗いしてください。また、からからうるさくなった場合や、流量が低下した場合にはゴミがインペラーに絡まっている可能性もありますので、その場合にも分解して確認してください。
ここではテトラのオートワンタッチフィルターを例に説明していきます。
オートワンタッチフィルターはドライバーなどの道具を使用しなくても、このようなパーツまで分解することができます。また、モーター部は下の写真のように分解可能です。各パーツ個別に売ってますので、故障した場合などはパーツのみ買い換えれば多少安上がりになります。
水で各パーツ丸洗い可能です。洗う場合にはカルキ抜きした水か、水槽の水(飼育水)を使用してください。カルキが残ってしまうと、濾過バクテリアに致命傷を与えてしまいます。ろ過フィルターはどうやっても汚れてしまいますので、定期的に汚れを落としてください。
分解したパーツを元通りに組み立ててメンテナンス完了です。お疲れ様でした。
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