水槽の中で花が咲く?あまり水生植物では見かけないですよね...
クリプトコリネと姿は似ていますがブセファランドラは水中で花が咲くのです。ここでは葉の形、色合い、花などブセ本来の魅力に加え、活着方法やトリミング方法や増やし方のまとめを紹介していきます。
この記事の目次
育成難易度 | ★★☆☆☆(比較的容易) |
---|---|
殖やし方 | 株分け |
光量 | 60cm20W1灯以上 |
CO2 | 添加は有効。ただし添付なしでも育成可能 |
水温 | 20~28度 |
底床 | ソイル、砂など特に指定はありません |
価格 | 3株:4500円 |
ボルネオ島に自生していてサトイモ科に分類されている植物です。認知されはじめたのは割と最近で水槽内では珍しく花が咲き様々なバリエーションがありコレクション性が高いのでコアなファンもいます。
特徴として水槽内で仏炎苞というサトイモ科特有の花を咲かせ、石や流木に活着するのでレイアウトの素材としてメイン、サブどちらでも使えるという点が挙げられます。またチャームの入り口にある水槽と店舗内の3mほどの大型水槽には流木や石に大量のブセファランドラが群生している水槽があり見ごたえ抜群です。私も生で見た事がありますが度肝を抜かれました。
おすすめな理由として以下の点が挙げられます。
その他初心者向けの水草は以下の記事にまとめています。
また初心者向きの水草だけで構成された水槽レイアウトの始め方は以下の記事に写真付きで水槽設置から水草植栽までまとめています。
クリプトコリネは東南アジア原産のサトイモ科の水生植物で、水中、水上ともに育成ができ初心者〜上級者まで楽しめる植物です。また育成環境によって葉の形、色が変化するのも人気が高い理由に挙げられます。
クリプトコリネは溶けることがあり、一株溶け始めると他の株も感染するように溶け始めます。これはクリプトコリネ病と言われ処置が遅くなると全滅...なんてこともあるようです(幸いにもQUBE運営陣はまだ遭遇したことはありません)。なぜ溶けるかはわかりませんが環境の変化で溶けるのではと言われています。
話がそれましたが、葉の形や雰囲気はブセファランドラもクリプトコリネも同じサトイモ科なので似ています。しかしブセファランドラは水中で花を咲かせ、クリプトコリネは水中では花を咲かせません。またクリプトコリネ病など他の株に感染するような溶け方もしません。
ここら変がブセとクリプトコリネの違いかなと私は思っております。
ブセファランドラは初心者でも容易に育てられる種類ですが、成長が遅いためコケの被害に合いやすいです。これはブセファランドラにかぎらず、成長の遅い水草によくみられます。一度苔が着くと落とすのは大変なので日々の管理を怠けないように気をつけましょう。
まず、コケの予防に「コケ取り生体」と呼ばれる、苔を食べてくれる生体を水槽内に多めに入れてください。通常の水草であれば、コケ取り生体を多めに入れてしまうと、そのコケ取り生体が水草の葉まで食べてしまうため(食害)、入れ過ぎると水草まで食べられて枯れてしまうのですが、ブセファランドラであれば、葉が硬いため食害にあうことはありません。
オススメなコケ取り生体は糸状苔を食べてくれるヤマトヌマエビや、斑状藻を食べるオトシンクルス、オトシンネグロ、黒ひげゴケを食べるサイアーミーズフライングフォックスです。
ただし花は柔らかいのでエビなどの食害に合うことがあるので気をつけましょう。
もし黒髭コケなどがついた時はバケツにブセファランドラが隠れるくらい水を張りその中に木酢液を添加し十分くらいつけましょう。根気はいりますが何回か繰り返せば葉についた苔は綺麗に落とせます。もちろん木酢液を直接塗るのもありだと思いますが、アヌビアスナナほど葉が強い印象がなく他の水草に比べ少しお高いので私は上記のような少し面倒臭い方法をとりました。
ブセファランドラは基本的にとても丈夫で、環境の変化にも強いためあまりありませんが、たまに葉に穴があきボロボロになり最後は溶けることがあります。これは葉の数が少ない状態で株分けした理由により弱った場合が多いです。
またこれ以外にも原因は
などが考えられます。
さて、では実際にブセファランドラの流木・岩への活着方法をお伝えしていこうと思います。
まず、活着させるものを用意してください。流木や石に活着させるのが一般的です。アヌビアス系やミクロソリウム系の植物と活着方法は同じで釣り糸かビニタイなどで用意して流木や石にしばりつけてください。
初心者のかたの場合は自由に配置換え、取り出せるよう、小さな石や流木などに活着させておく方法がおすすめです。ただ、ブセファランドラの魅力は群生しているのが何よりの魅力と私は考えているので大きいサイズの流木や大きめな石に数株まとめて活着させるのもおすすめです。しかし、その場合はお財布の中身が吹き飛ぶのでお財布事情とよく相談してください。もちろん単体としても魅力ある水草なのでレイアウトの目を引かすことができます。自分に合ったブセの使い方を模索するのも楽しいかと思います。
活着の詳しい方法はこちらでも紹介していますので参考にどうぞ!!
アヌビアス・ナナの育て方丨流木・岩への活着方法やトリミング方法、増やし方のまとめ
相性が良い水草としてウィローモスやウォーターフェザーで流木にブセを縛りつけた上にモスを上から巻くととても自然にな感じになります。生体などはQUBE運営陣のメンバーはレッドビーシュリンプと組み合わせていますがブセの周りをつまつまするシュリンプとの相性は抜群です!
ブセファランドラの育成方向は意識して配置してください。花弁は上方向に向けて出すので、上にむかって、手前に向かってなど、統一感を出したほうがのちのちきれいなレイアウトになります。
ブセファランドラは成長スピードが遅い水草ですので、ウィローモスやロタラのようにトリミングに追われることはないので基本は伸ばしっぱなしですが、ほどよく増え始めたらトリミングしています。
ブセファランドラは「株分け」や展開した脇芽を切り離すことによって増やすことが可能です。葉、茎、根の3セットがある状態で、メインの茎をハサミやカッターなどで切り分けてください。本種は丈夫なのであまり気にせずトリミングして平気ですが、以下の条件にあった切り取り方をしてください。
上記条件にあったように茎を切り分けてください。そして別々の石や流木に活着させればそれぞれのブセファランドラが成長していきます。
ただ、成長が遅いためブセファランドラを増やす場合はそれなりに時間を要します。そのため、ブセファランドラをメインとしたレイアウト水槽や、多くのブセファランドラが必要となるようなレイアウトの場合は、最初からある程度の数を揃えないと水景を完成させるまでに相当数の時間とお金がかかり、その前に苔の対策に追われてしまうことになるので注意してください。
ちなみに株がたくさんついているブセの流木や石は3万円以上のお値段がつくことも...
水草水槽で使用されるブセファランドラで代表的なものでも以下ような種類があります。サイズが小さいものから大きい物、また色違いなど多種多様にあります。
ブセファランドラ系の水草は基本的にどれも育成が容易な種類が多いです。
※リンククリックでチャームの詳細ページへ遷移します。詳しい説明はそちらを御覧ください。
最も有名なブセファランドラの代表種です。葉に光沢があり銀色の細かな点が入っていてただただ美しいの一言。育成して思ったことはよく花を咲かせる印象です。
クダガンと同じでこちらも代表種です。見た目などクダガンと似ています。
クダカンや西カリマンタンと比べ葉が細かく小さいです。葉の色の上記の種類より明るくライトグリーン色なのが特徴的です。
ブセファランドラの名前は学名が不明な種は流通名での記載の場合もあるようです。正直どこっで取った〜とか名前のつけ方がややこしすぎてどれがどれだかわからないこともしばしば。また、このほかにも様々な種類があるのでお気に入りを探してくださいね!
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