金魚の飼育方法・水槽立ち上げ方法まとめ - 製品選び・寿命・体長・繁殖・水温・代表的な種類など

金魚の飼育方法・適正水温・種類・混泳・繁殖・寿命・水草相性や金魚水槽の立ち上げ方、水槽・ろ過フィルターなどの必要な製品の選び方と費用などをまとめています。

金魚の飼育方法

金魚水槽の概要

総合

B

管理しやすさ

B

初期・維持費用

B

人気度

S

混泳相性

C

水草相性

E

繁殖

B

「金魚」は日本人に最も馴染み深い観賞魚といえるでしょう。小学校での飼育や、金魚すくいなどの日本文化にも根ざした熱帯魚です。飼育は容易で、一般的に販売されている水槽セットなどで安価に始めることができ、様々ある水槽種類の中でも、初心者向けと言えます。また、出目金やらんちゅう、ピンポンパールなど、多種多様な改良品種が出まわっており、コレクション性の高さも魅力の一つです。
金魚飼育水槽は日本で人気も高く、長年飼育されてきた実績がありますので、情報も豊富で、初心者向きの水槽といえます。ただし、金魚のサイズが意外と大きくなる点、金魚以外の他種との混泳魚種を選ぶ点、水草育成ができない点には注意が必要です。さらに寿命も他の熱帯魚よりも長く、10年程度生きることもありますので、一度飼育を始めたら長い間面倒を見ることになります。

金魚飼育の魅力

日本文化に根付き、人気・知名度ともに最も高い観賞魚

金魚は縁日の金魚すくいのように、日本文化に古くから根付いた観賞魚です。また、最近は金魚がメインのアートアクアリウムのような人気のイベントも行われています。そのため、日本においては非常に人気が高く、様々な種類が流通しています。反面、様々なイメージが先行していますが、間違った情報も含まれますので、飼育してから、こんなはずではなかった、とならないように事前に正しい情報を入手するよう心がけてください。

種類が豊富で高い鑑賞性を持つ観賞魚

金魚は古くから改良品種が作り出されており、サイズ、形、色等様々な種類が存在します。金魚すくいでお馴染みの小赤や出目金、最近人気の高い丸い体のピンポンパールなど自分の好みに合った観賞魚を探すことができます。

人懐っこく泳ぎ方やしぐさが可愛らしい

泳ぎ方がゆっくりしている種類が多く、かわいらしい泳ぎ方をします。また、金魚は人の手により改良品種を繰り返された種類ですので、人になれやすく、エサの時間などになるとふわふわと人のところによってきます。この寄ってくる仕草はダンスにも例えられ、金魚の人懐っこさを表しています。

金魚飼育の注意点

泳ぎが苦手

金魚はフナが原種で、それを観賞用に改良品種した種類が多く流通しています。鑑賞に特化させたため、泳ぎが苦手な種類が多く、水流が強い水槽などは体力を消耗してしまいますのでフィルターの水流の強さに注意してください。

どのような品種でもサイズが15cm程度になる

一般的に世間に流通しているイメージと実際の飼育に必要な要件のギャップが起こりやすい魚でもあります。まず、金魚はどのような品種・種類でも、原種がフナであるため、15cm〜最大30cm程度のサイズに成長します。そのため、一般的に金魚水槽として想像されるようなおわん型の金魚鉢での飼育は、幼魚の時の小型のサイズまでとなり、終生飼育は困難です。

口が大きく、他魚を食べてしまう恐れも

金魚は体も大きくなり、かつ口も大きい魚ですので、口に入るサイズの魚は食べてしまうことがあります。そのため、人気の高いネオンテトラやグッピーなどの小型熱帯魚であれば、金魚が口に入れてしまう恐れがあり混泳は困難です。金魚が熱帯魚を食べてしまった場合、金魚自身も消化不良により死亡してしまう恐れがあります。

寿命は約10年程度と長い

金魚の寿命は約10年程度ですので、かなり長期に渡り面倒を見る必要があります。ネオンテトラなどの小型熱帯魚は3-5年程度ですので、それに比べ倍以上です。

フンが多く水を汚しやすい

他の小型熱帯魚に比べ、金魚はよく食べ、よくフンをする魚です。そのため、水を汚しやすい魚と言われていますので、ろ過フィルターには濾過力が高めのタイプを選択する必要があります。日本人にとっては非常に身近な観賞魚であるため、先入観から飼育前と飼育後のギャップがでてきやすい傾向がありますので、事前に知識をつけ、正しい飼育を行ってください。

水草を食べてしまうため水草育成が困難

金魚は水草を食べてしまう魚です。そのため、エサとしてマツモやアナカリス、カボンバなど、育成が容易で、安価に購入できる水草を入れてエサとすることはありますが、水草を豊富に育成するような、いわゆる水草レイアウト水槽は水草が育つ前に食べられたり、引きぬかれたりするため育成が困難です。金魚を飼育する、という時点で育成できる水草の種類は限られますので、水草育成も水槽の目的にするのであれば金魚水槽は不向きです。そのため、逆に割りきってしまえるといえ、水草育成のコストがかからず安価に始めることが可能です。

冬場には水槽用ヒーター、夏場には水槽用クーラー・冷却ファンの導入を検討

金魚鉢で飼育されるイメージから、保温装置は不要と思われがちですが、金魚は低水温、高水温で調子を崩しやすいため、夏場の水温上昇時期には水槽用クーラーや冷却ファン、冬場の水温低下時には水槽用ヒーターを導入をおすすめします。ただ、低水温、高水温にも他の熱帯魚よりは比較的強いため、保温装置なしでも育成している報告は多数みつかります。

金魚の飼育環境

飼育難易度 初心者向け
寿命 10年程度
最大体長 約15cm〜(分類:小型〜中型魚)
遊泳層 上層〜中層
繁殖 比較的容易
適正水温 15-25℃
飼育可能水温 0-30℃
適正ph 中性〜弱アルカリ性
魚の金額(1匹あたり) 400円程度〜
推奨水槽サイズ 横幅30cm水槽以上
水槽重量 65kg
初期費用(30cmの場合) 円程度〜
混泳相性 同種 : 問題なし
異種 : 口に入るサイズの熱帯魚、攻撃的な熱帯魚は混泳不可
水草育成相性 悪い
手間・メンテナンス 普通

飼育難易度

向け

金魚は水槽初心者によく飼育される種類です。金魚を飼育する異常、水草育成は行えないため、逆に割りきって、水草育成に必要なコストを削減可能です。

寿命

10 年〜

種類によりますが、金魚の寿命は他の小型熱帯魚に比べ10年と長めです。人気の小型熱帯魚であるネオンテトラは3年程度ですので、それに比べると倍以上となります。そのため、金魚飼育を行う場合にはそれくらい生きるものとして飼育を行ってください。丸っこい形で人気の高いピンポンパールは3年程度と短めです。

最大体長

15 cm〜

金魚は小さくて可愛らしいというイメージが強いかと思いますが、実際にはどのような金魚でも15cm以上まで成長し、大きいものでは30cm近くまで成長する場合もあります。これはネオンテトラやグッピーのような「小型」に分類されるというよりは、エンゼルフィッシュのように「中型魚」に分類されるサイズです。

遊泳層

金魚は中層〜上層付近を遊泳します。泳ぎがあまり上手くない種類が多いため、他の熱帯魚に比べると水槽外へ飛び出すことは少なめですが、小さい水槽で飼われることが多いため、意外と飛び出しの報告が多いです。そのため、水槽にガラス蓋をし、飛び出さないように配慮が必要です。

繁殖

比較的容易に産卵、繁殖が可能です。卵を産んだら金魚に食べられるのを防ぐため別水槽に隔離してください。

水槽適性水温

15-25

この水槽の適正水温は15℃から25℃程度です。通年を通し、この水温に維持してください。金魚の種類によっては暑さ・寒さに強い種類もいますので、そういった種類は保温装置なしでも飼育可能ですが、基本的には水が冷たかったり、暑かったりすると体調を崩しやすいため、保温装置はあったほうが安心です。その場合、夏には「水槽用クーラー」か「冷却ファン」を、冬には「ヒーター」を設置してください。

適性ph

このph値であれば、水道水をカルキ抜き剤で中和した水で飼育可能です。アルカリに傾ける液剤を入れるなどの対処は不要です。

推奨水槽サイズ?

この熱帯魚を飼育する場合に必要な水槽サイズと、水槽サイズ毎の飼育限界数の一覧です。1匹●リットル必要のように機械的に計算を行っています。

30 cm以上

成魚(10cm以上)の場合の飼育限界数

20cm 30cm 45cm 60cm 90cm 120cm
飼育不可 飼育不可 1匹 3匹 9匹 12匹

幼魚(10cm未満)の場合の飼育限界数

20cm 30cm 45cm 60cm 90cm 120cm
飼育不可 1匹 3匹 7匹 12匹 18匹

金魚はどのような種類でも最大で15cm以上にもなります。そのため、金魚鉢のような20cm以下の水量の水槽では終生飼育が困難です。サイズが小さい幼魚の場合であれば小さい水槽でも問題ありませんが、成長した場合には水槽サイズを大きくするなどの対策が必要になります。

初期費用(60cmの場合)?

60cm水槽の場合に必要な初期費用です。任意の製品から金額を取得し、数値を丸めていますので、あくまでも目安としてください。購入する製品により金額は変動します。

円程度〜

金魚水槽は金魚が水草を食べてしまうことから、水草育成を行えないため、照明やフィルター、CO2添加などを考慮する必要がありません。そのため、同サイズの他水槽と比べると比較的安価に始めることが可能です。水槽サイズを小さくすればするほど安価にスタートできます。詳しくは後述する立ち上げに必要な製品と金額をご確認ください。
立ち上げに必要な製品と金額

金魚との混泳相性

金魚は口が大きく、口に入るサイズの熱帯魚であれば丸呑みにしてしまう事がありますのでネオンテトラ、グッピー程度のサイズの小型熱帯魚との混泳はおすすめできません。エビも同様な理由から混泳できません。また、泳ぎが上手くないため、せわしなく泳ぎまわる種類の熱帯魚との混泳もストレスになる可能性がありますのであまりオススメできません。さらに、ヒレをかじるような熱帯魚との混泳もできません。それ以外であれば、攻撃を仕掛けてくるような熱帯魚や、金魚を食べられるサイズの熱帯魚以外であれば混泳可能です。詳しくは「混泳相性」をご確認ください。

金魚 同種間との混泳はあまり問題ありません。サイズ差のある場合は口に入ってしまう恐れがありますので注意してください。また、泳ぎがゆっくりな金魚と泳ぎが活発な金魚との混泳はストレスになる可能性があります。ワキン、朱文金、コメットは運動能力が高く、比較的混泳させやすい種類です。
メダカ メダカの場合、口に入る可能性があるため混泳はおすすめできません。ただ、金魚は泳ぎが得意ではありませんので、すばしっこく泳げる熱帯魚であれば逃げきれる可能性は上がります。もし混泳させる場合は、流木や岩、水草などで隠れ家を豊富に用意してください。
カラシン テトラの場合、口に入る可能性があるため混泳はおすすめできません。ただ、金魚は泳ぎが得意ではありませんので、すばしっこく泳げる熱帯魚であれば逃げきれる可能性は上がります。もし混泳させる場合は、流木や岩、水草などで隠れ家を豊富に用意してください。
グッピー グッピーの場合、口に入る可能性があるため混泳はおすすめできません。ただ、金魚は泳ぎが得意ではありませんので、すばしっこく泳げる熱帯魚であれば逃げきれる可能性は上がります。もし混泳させる場合は、流木や岩、水草などで隠れ家を豊富に用意してください。
ベタ オスのベタは同種多種問わず攻撃を仕掛けますので1水槽1匹の単独飼育が基本です。そのため混泳は基本的に不可です。個体によっては他種の魚に無関心なものもいますので、あとは個体次第となります。
エンゼルフィッシュ エンゼルフィッシュは繁殖期には特に縄張り意識が強くなり、攻撃的になります。その場合、泳ぎの不得意な金魚は攻撃を避けることができず、最悪死に至りますので混泳はおすすめできません。
ディスカス ディスカスは縄張り意識をもつ個体が多く、泳ぎの不得意な金魚は攻撃を避けることができず、最悪死に至りますので混泳はオススメできません。ディスカスの場合は個体によっては他魚に無関心な場合もありますので、あとは個体次第となります。
コリドラス・ローチ 中〜上層を泳ぐ金魚と、底物熱帯魚であるコリドラス、ローチは、遊泳層も重ならず、お互い他魚に無関心なため混泳可能です。
オトシン 基本的に水槽面や流木にくっついている種類で、性格も温和なため金魚と混泳可能です。
プレコ タイガープレコ、インペリアルゼブラプレコのような小型プレコであればお互い無関心で、泳ぐ層も異なりますので混泳可能です。中型、大型のプレコは種類によっては攻撃的なものも多いため混泳はできません。
大型魚 大型魚のエサに「小赤」という金魚が使用されます。つまりは大型魚にとって金魚はエサですので混泳はできません。
エビ・シュリンプ 金魚が捕食対象としますので、混泳はできません。ただし、隠れ家を豊富に用意してやるなど工夫をすれば生き延びる可能性は上がります。
水草 金魚は水草を食べてしまうため相性はよくありません。アナカリス、マツモ、カボンバなど安価で育成しやすい種類であればエサとして水槽内で育成されることが多いです。また、葉の硬いアヌビアス・ナナであれば食べられるリスクもへり、育成可能です。

水草相性

金魚は水草を食べてしまうため、水草レイアウト水槽のように多種類の水草を育成することは困難です。アナカリスやマツモなど、安価で容易に育成できる種類であればエサとして入れることがありますが、育成を楽しむ、というよりはエサとして消耗していくことになります。 ただし、葉が硬い水草は食べませんので、「アヌビアスナナ」や「ミクロソリウム」などの陰性植物であれば育成可能です。

金魚の代表的な種類

金魚は古くから親しまれる観賞魚で、品種改良が繰り返されてきた魚ですので、様々な種類が存在します。最も一般的な「和金」や、似た形をもつ「朱文金」「コメット」、そして人気の高い「琉金」、目が飛びてている「出目金」、背びれがなくあたまがふくれた「ランチュウ」、名前や見た目がかわいらしく、女性受けの非常に高い「ピンポンパール」など自分の好みに合わせた種類を探すのも楽しみの一つといえます。ピンポンパールは金魚の中でも人気の高い種類ですが、飼育が難しい種類ですので、飼育前に知識をつけるようにしてください。

※サイト制作時にチャームより取得した金額です。現在の金額とは異なりますので最終的な金額はチャームにてご確認ください

金魚水槽のレイアウト

金魚が水草を食べてしまうことから、金魚水槽は生体メインの水槽レイアウトがほとんどとなります。水草はいれてもカボンバやマツモのように成長がはやい種類か、金魚が食べられないほど葉が硬いタイプの「アヌビアス・ナナ」「ミクロソリウム」が主流です。もし水草を植える(配置する)場合には、「大磯砂」のような天然の砂利系底床を配置することで自然観を強調できます。
また、金魚やベタのように、改良品種が進み、自然界に存在しないような体色・形を有する観賞魚では特に、自然ではあまり見られない「黒」「白」系のようなはっきりした色味の底床もよく選択され、これにより金魚の鮮やかな色が強調されます。さらに、和風なイメージから水槽内に「橋」や「灯籠」のような小物の配置がよく観られるのも金魚水槽ならではと言えるでしょう。
金魚鉢のイメージが強いかもしれませんが、金魚鉢のような小型水槽での飼育はかなり上級者向けですのでご注意ください。

P9012022 A Fish 水泡眼金魚 goldfish Night aquarium

金魚水槽の立ち上げの流れ

1

水槽、フィルターなど水槽器具を購入

まずは水槽器具を購入してください。最初に生体は入れませんので、このタイミングで生体の購入は不要です。金魚すくいなどですでに生体を入手している場合にはいても結構です。
必要な水槽器具一覧

2

水槽器具の設置

水槽台、水槽、フィルター等、水槽器具を設置してください。水槽の場所は「重量に耐えられ」「電源から近い」「水場から近い」などの条件から判断してください。各製品の設置方法は製品についている取扱説明書などを確認してください。

3

水槽に底床を入れる

水槽内に底床を入れてください。

4

水槽にカルキ抜きした水を入れる

水槽内にカルキ抜きした水を入れてください。カルキ抜きはエーハイムの「フォーインワン」など、カルキ抜き剤が市販されていますので、そちらを適量水に入れてください。

5

生体を迎えるための水を作る

ろ過フィルターの電源を入れ、水槽内で水を循環させてください。生体は数日(1日2日程度)いれず、水だけの状態で運用することで、金魚を迎えるための水を作ります。(すでに生体を購入、入手している場合にはこのステップはなくても結構です。)

6

金魚を入れる

金魚を入れます。入れる場合には「水合わせ」という、水槽の水になれさせる作業を行ってください。金魚がいきなりちがう水質に放り込まれ、体調を崩すことがありますので、慎重に行ってください。また、この段階では水槽内に入れる金魚は少なめにしてください。いきなり多くの生体を入れると、ろ過が間に合わず、水質の悪化により金魚にダメージを与えてしまいます。(この段階では有害物質を無害化するろ過は行われていません。)

7

3日に1回程度、水量3分の1程度の水換え[最初の1ヶ月程度]

有害物質を無害化する濾過機能が水槽内にできあがるのは1ヶ月程度かかります。そのため、それまでは水換えにより有害物質を水槽外に排出する必要がありますので、この時期は水換えの頻度を高めにし、水量の3分の1程度を3日程度に1回行ってください。

8

エサやり、定期的な水換え

エサは毎日1回〜2回程度行ってください。また、生体を入れてから1ヶ月程度たてば有害物質を無害化する「濾過機能」が水槽内にできあがっているはずですので、週に1度程度の水換えで大丈夫です。生体を追加で入れるならこのタイミング以降にしてください。

金魚水槽立ち上げに必要な製品と各製品の選び方

金魚水槽の立ち上げに必要な製品と金額・維持費用は以下のとおりです。
ここで記載する金額は推奨しているサイズの費用となり、任意に選択した製品の金額を丸めて表示しています。購入時には必ず製品の対応規格・価格をご注意ください。

※実際にこの通りの飼育・育成や器具購入を行ったからといってうまくいくことを保証するものではございません。また、データが明らかにおかしい場合は、お手数ですがお問い合わせフォームかtwitterからご連絡ください。

必要な製品と金額

製品名 おすすめ 初期費用
合計 円程度〜
水槽サイズ 30cm 2000
水槽材質 ガラス
水槽台 必要 3000
水槽マット 必要 300
照明 低価格LED or 蛍光灯 1500
ろ過装置・フィルター 外部式フィルター or 上部式フィルター or 投げ込み式フィルター or 底面式フィルター 2,000
ろ材 生物ろ材 / 化学ろ材 / 物理ろ材 1,000
CO2添加装置 (不要) -
電磁弁 (不要) -
クーラー・冷却ファン 必要 3,000
ヒーター 必要 1,000
電源タイマー 必要 1,500
底床 (不要) -
カルキ抜き・水質調整剤 必要 500
エアレーション 必要 1,500
トリミングバサミ (不要) -
ピンセット (不要) -
熱帯魚用の網 必要 500
水温計 必要 500
水質測定キット 必要 1,500
水換えポンプ 必要 800
バケツ 必要 300
コケ取り道具 必要 100
魚の餌 必要 500
バックスクリーン 必要 500
肥料・液肥 (不要) -
バクテリア剤 (不要) -
  • 最もおすすめな製品
  • 次におすすめな商品

水槽サイズ

  • ボトルアクアリウム
  • 20cm以下
  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm
  • 120cm
  • ビオトープ

金魚水槽は30cm以上の水槽サイズがおすすめです。 金魚というと、小さいかわいらしい魚というイメージが強いかもしれませんが、種類によりますが、15〜30cm程度まで成長します。そのため、終生飼育をしたいのであれば、30cmより小さい水槽では金魚には後々手ぜまになりますので、金魚が大きくなった場合には水槽サイズを大きくする必要があります。最初から30cm以上の水槽サイズで飼育を行たほうが手間もコストも抑えられます。その際、水量が少ないほど水質の変化も激しいため、最も管理のしやすいと言われる60cm水槽がおすすめです。これ以上のサイズとなると、水量が多くなり、管理の手間や初期費用が増えますので、中級者以上向けとなります。

水槽

  • アクリル
  • ガラス

金魚水槽には「ガラス水槽」がおすすめです。 ガラス水槽は、アクリルよりも安価に入手可能で、傷つきにくい性質を持ちます。アクリルのほうが透明度は高いですが、価格も上がる上、使用年数とともに曇ってきます。水槽には黒い縁(フレーム)がついているものと、ついていないものが販売されています。これは、後々紹介する「濾過フィルター」の種類によって決まります。ろ過フィルターで「上部式フィルター」を使用する場合には、フレームがついていないと設置できませんので、フレームありのものを選択してください。上部フィルターを使用しない場合には、通常、見栄えの問題からフレームが付いていないものを選択することが多いです。

おすすめの水槽(フレームなし)

水槽台

  • 必要
  • 不要

30cm以上の水槽の場合、水槽台の購入を検討してください。 家具やメタルラックなどに設置すると家具が重みに耐え切れず、水槽が割れるおそれがあるため、水槽台の購入をおすすめします。水槽台以外に設置する場合には、必ず設置器具全体の重量と、その設置器具の「耐荷重」を確認して下さい。また、90cm以上となると床が重さに耐えられない可能性がでてきますので、床の補強を視野に入れてください。

水槽マット

  • 必要
  • あったほうがよい

30cm以上の水槽の場合、水槽と水槽台の間に挟む水槽マットが必要です。 水槽を直接硬い板の上に設置すると割れる恐れがありますので、水槽の下には必ず専用のマットを敷いてください。

照明

  • 不要
  • LED(低価格帯)
  • LED(高価格帯)
  • 蛍光灯

金魚水槽には低価格の「LED照明」がおすすめです。 金魚は水草を食べてしまうため、難易度が高い水草を育成しても食べられてしまいます。そのため、金魚水槽では水草はエサとして入れる程度です。その場合、カボンバやマツモ、アナカリスなど、安価で育成難易度の低い水草となり、高光量の照明は不要で、光量の低い低価格のLED照明、蛍光灯照明で十分です。また、水草をまったく育てない場合でも照明はあったほうが便利です。室内照明だけだと暗くて水槽内が見えない可能性があります。また、照明のON/OFFにより熱帯魚の体内時計を整えることができ、熱帯魚の健康にも影響を与えます。生体飼育のみの場合であれば照明タイプはLED照明がオススメです。LED照明は蛍光灯に比べデザイン性が高いものが多く、光の色や強さを変更できる機能を持った商品もあり、選択肢が豊富にあります。

おすすめの高価格(水草育成向き)LED照明

  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm

おすすめの蛍光灯照明

  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm

ろ過装置・フィルター

ろ過フィルターは水槽で飼育する生体、水槽サイズ、水槽の目的などにより最適な製品が異なります。以下に各フィルターの特徴と、最適な製品を条件別に記載します。
方式 価格 ろ過能力 メンテナンス 静音性 見栄え 水草育成 生体育成
外部式 3 4 2 5 4 5 4
外掛式 4 2 4 4 3 4 3
上部式 4 4 4 2 2 2 5
底面式 4 4 1 4 3 2 5
投げ込み 5 1 2 2 1 2 2
スポンジ 4 3 3 2 1 2 3
流動式 2 (5) 5 4 3 4 5
オーバーフロー 1 5 4 3 5 2 5

※5段階評価。数字が大きいほど高い評価。
参考:QUBE-水槽用フィルター・ろ過器(水中ポンプ)の選び方と各特徴

フレーム付き水槽の場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
金魚はよく食べ、よくフンをする魚で、水を汚しやすい魚と言われ、比較的フィルターがすぐに汚れてしまいます。そのため、45cm水槽の場合にはメンテナンス性の高い「上部式フィルター」がオススメです。上部式フィルターは、構造上酸素を取り込みやすいため、生体育成にうってつけなフィルター方式です。ただし上部フィルターは水槽のフチにフレーム(黒い縁)がついた水槽しか設置できませんので、上部式フィルターを購入する場合にはフレーム有りの水槽を購入してください。
また、上部式フィルターは小さい水槽サイズには対応している製品が少なく、あまり使用も一般的ではありませんので、水槽サイズが30cm以下の場合には「底面式」か「外掛けフィルター」を選択してください。

フレームなし水槽の場合

  • 外部式フィルター
  • 上部式フィルター
  • 底面式フィルター
  • 外掛け式フィルター
  • 投げ込み(水中)フィルター
  • スポンジフィルター
  • 流動式フィルター
  • オーバーフロー
フレームがない水槽の場合は水槽の外に設置する「外部式」か、水槽の底に設置する「底面式」、水槽内に設置する「投げ込み式」がおすすめです。

外部式フィルターは複数あるフィルター方式の中で、最も汎用性の高いフィルター方式ですので、今後どのような水槽を行うにしても使用が可能です。特に、静音性は上部式フィルターよりも高く、寝室など静かな場所に置くときには外部式フィルターのほうが音も小さく、寝る時も気にならないレベルかと思います。また、外部式フィルターは水草に向いていると言われていますが、金魚水槽の場合、金魚が水草を食べてしまうため水草育成は困難です。そのため、水草向き、というメリットは金魚水槽では考慮にいれる必要はありません。ただし、外部式フィルターの場合、水流が強く起こってしまう商品もありますので注意してください。

底面式フィルターの場合、濾過力は問題ありませんが、水槽サイズが大きくなればなるほどメンテナンスの手間が増えますので、60cm水槽が限界かと思います。底面式の場合には底床を敷く必要がありますので、底床を敷かない水槽(ベアタンク)の場合には使用できません。また、根をはるような水草との相性も悪いため、もし今後水草育成を考えるなら外部式を選択してください。また、このフィルターにはエアーポンプが必要となりますので、購入の際にはセットになっているか、なっていなければ購入する必要がありますので注意してください。

投げ込み式フィルターは上記のろ過方式よりも、圧倒的に安価に購入可能で、金魚飼育にもよく使用されますので、こちらでも問題ありません。デメリットとしては、水槽内に設置するため、見栄えがあまり良くないこと、濾過力が低めで、60cm程度が限界であること、エアレーション(ぶくぶく)とセットになっているフィルターですので音がすることが挙げられます。とにかく価格を重視し、安く手っ取り早く始めたい場合には投げ込み式でもかまいません。また、このフィルターにはエアーポンプが必要となりますので、購入の際にはセットになっているか、なっていなければ購入する必要がありますので注意してください。

おすすめの外部式フィルター

外部式フィルターの代表格といえば「エーハイム」になります。古くから使われるフィルターで、静音性に優れ、故障も少ないことから人気が高いのですが、多少値段が張ります。少しでも安く、という方はテトラの「バリューエックスシリーズ」やGEXの「メガパワーシリース」がおすすめです。

  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm

おすすめの底面式フィルター

底面式フィルターの代表は「バイオフィルター」「マルチベースフィルター」「ボトムボックス」の3シリーズです。最も有名な「バイオフィルター」は昔から底面フィルターの代名詞として有名です。単純な構造をもちますので、どの製品にも極端な違いはありません。また、底面フィルターの場合、底面式フィルターの上に敷く「底床」と「エアーポンプ(エアレーション)」が別途必要になります。

おすすめの外掛け式フィルター

外掛けフィルターで有名なのはテトラ社の「オートワンタッチフィルターのATシリーズ」です。安価で静音性に優れ、初期不良も少ないことから人気が高い製品です。ただし、ろ材を豊富に入れたい場合にはGEXの「らくらくパワーフィルター」のほうが濾過槽が大きいため、自分でろ材を用意する場合にはこちらの選択でも構いません。

ろ材

  • 生物ろ材
  • 物理ろ材
  • 化学ろ材

ろ材には微生物のすみかになる「生物ろ材」、物理的にゴミを濾し取る「物理ろ材」、黄ばみや臭いを取り除く「化学ろ材」のおおまかに3種類あります。生物ろ材と科学ろ材はどのようなフィルターでも必須です。流木などを入れる場合、アクなどがでますので、その吸着に科学ろ材を使用します。ただ、化学ろ材自体、1ヶ月〜2ヶ月程度で効果がなくなりますので取り替える必要がありますし、流木のアクは水槽に1ヶ月程度入れておけばほとんど抜けますので、水換えで乗り切ることも可能です。そのため、化学ろ材なしでも問題なく飼育可能ですが、濁りなどが気になる場合には導入を検討してください。
また、基本的にフィルタータイプに合わせたろ材が販売されていますので、必ずフィルタータイプにあったろ材を購入するようにしてください。

CO2強制添加器

  • 必要
  • 不要

CO2添加は水草の光合成を活性化し、水草をよりきれいに育てるために水中にCO2を添加するためのものです。金魚は水草を食べるため、CO2の添加をしたところで、育つ前に食べられてしまう可能性が高いです。CO2添加をしても意味がありませんので添加機器は不要です。

クーラー(冷却ファン)

  • 必要
  • 不要

金魚は30度程度の高水温でも生きることは可能ですが、体調を崩しやすくなるため水槽を冷やすための冷却ファンかクーラーをもっておいたほうが安心です。ない場合でも、室内クーラーなどで室温を下げ続ければ水温も下げることが可能です。

ヒーター

  • 必要
  • 不要

金魚は0度程度の低水温でも生きることは可能ですが、体調を崩しやすくなるため水温をあげるための水槽用ヒーターをもっておいたほうが安心です。また、金魚が病気になった場合、病気の種類によっては水温を上げて治す方法などもありますので、持っておいたほうが安心です。

おすすめの水槽用ヒーター

  • 30cm
  • 45cm
  • 60cm
  • 90cm

電源タイマー

  • 必要
  • 不要

時間によって照明や保温装置の電源をON/OFFする装置です。照明は電源タイマーで自動化してしまったほうが生体の生活リズムも整いますのであったほうが便利です。

底床

  • 不要
  • 栄養系ソイル
  • 吸着系ソイル
  • 砂・砂利
  • セラミック
  • 溶岩石

水草を育てない金魚水槽では、底床に栄養素が含まれる底床である必要がありませんので、「砂・砂利」「溶岩石」「セラミック」の使用で問題ありません。ソイルは半年から1年程度で寿命を迎えますが、砂や石、セラミックは寿命がなく、洗えば再利用可能ですのでコストパフォーマンスもいいです。底面式フィルターを使う場合には大磯砂か吸着系ソイルを選択してください。ソイルは栄養素が豊富に含まれているため、コケが発生するリスクが高く、生体のみの飼育の場合は使用しないほうが運用上楽です。また、底床を入れない水槽(ベアタンク)でも問題ありませんが、底床もバクテリアのすみかとなりますのであったほうが濾過力は上がりますが、その代わり掃除が手間になります。
見栄えの観点から行くと、川や池の底のような「自然」のイメージを強調したければ自然界でよく見る「大磯砂」のような天然の砂利系底床を配置してください。 他の熱帯魚水槽では、一般的にいかに自然観を出すか、自然に近づけるか、というところを重要視する傾向がありますが、金魚は他の熱帯魚と異なり、改良品種が進み、自然界に存在しない魚ですので、自然ではあまり見られない「黒」「白」系のようなはっきりした色味の底床もよく選択され、これにより金魚の鮮やかな色が強調されます。さらに、金魚には「和風」「かわいらしい」といったイメージが強いため、水槽内に「橋」や「灯籠」のような小物の配置がよく観られるのも金魚水槽ならではと言えるでしょう。

カルキ抜き・水質調整剤

  • 必要
  • 不要

水道水には「塩素」や「重金属」などが入っており、これらは熱帯魚に有害ですので、どのような魚を飼育するにしてもそれらを無害化する必要があります。カルキ抜き剤が販売されていますので、規定量水の中に入れれば中和完了です。

エアレーション

  • 必要
  • 不要

フィルタータイプで「投げ込み式」「底面式」「スポンジ」フィルターを選択した場合、これらのフィルタータイプはエアーポンプとセットで使用しますので、必ず必要になります。
また、水槽内では生体や水草の呼吸により酸素が失われますので、酸素を溶け込ませるためにエアレーション(通称ぶくぶく)が必要です。上部フィルターのように、酸素を溶け込ませるフィルタータイプであれば、なくても酸素量は問題ありませんが、その他のフィルターの場合、酸素量が足りなくなる可能性がありますので、持っておいたほうが安心です。また、急遽生体をバケツに移す必要が出てきた際などにはバケツ内が酸欠になるのを防ぐために使用することもあります。

トリミングバサミ

  • 必要
  • 不要

水草を育成しない場合は不要です。ただしカボンバなど、餌となる水草を育てる場合にはもっておいたほうが便利です。

ピンセット

  • 必要
  • 不要

水草を育成しない場合は不要です。ただしカボンバなど、餌となる水草を育てる場合にはもっておいたほうが便利です。

熱帯魚用の網

  • 必要
  • 不要

熱帯魚をすくうための網です。水槽内の生体を移す際などに使用しますのでどのような水槽でも必須です。

水温計

  • 必要
  • 不要

水槽内の水温は常に図れるようにしてください。特に日本は四季があり水温が変化しますので熱帯魚に合わせて水温管理を行ってください。

水質測定キット

  • 必要
  • 不要

特に立ち上げ時期には「アンモニア」「硝酸」「亜硝酸」の濃度が重要になってきますので測れるようにしてください。

水換えポンプ

  • 必要
  • 不要

水換えの際には水を汲み出すためのポンプが必要です。プロホースという製品が代表的です。自動で水を汲み出す器具も販売されています。

バケツ

  • 必要
  • 不要

水を汲み出す際に必要です。また、一時的に生体を隔離するための避難場所としても役立ちます。3個程度持っておくと安心です。

コケ取り道具

  • 必要
  • 不要

どのような水槽でも必ず苔が発生し、水槽面に付着します。それを落とすためにメラミンスポンジなど苔を落とす掃除用具が必要です。100均でも十分ですが、より水槽掃除に特化した商品が各メーカーから販売されています。

金魚の餌

  • 必要
  • 不要

金魚用のエサが市販されていますのでそちらを購入してください。水面に浮くタイプのエサ(つぶ状、フレレーク状)が代表的です。金魚の餌やりの際には、食べ残しをしないようにしてください。また、餌のやり過ぎは「転覆病」という病気にかかりやすくなってしまいますので、注意してください。金魚や熱帯魚は餌があればあるだけ食べてしまいます。

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